保護者の意識変化: お出かけと欠席の関係
国内最大級の子ども向けお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社が実施した最新のユーザーアンケートの結果、お出かけや旅行によって子どもが園や学校を休むことに賛成する保護者がなんと81%に達しました。この調査は全国を対象に行われ、保護者たちの考え方がどのように変化しているのかを明らかにしています。
お出かけによる欠席に賛成する理由
調査で、「お出かけや旅行で子どもが学校を休むことについてどう思うか」と問うたところ、「賛成」「どちらかというと賛成」と答えた保護者が合わせて81%を占めました。反対意見は19%にとどまり、全国の保護者の多くが子どもとの貴重な体験や思い出作りの重要性を強く感じていることが分かります。
特に、平日の方が空いていてお出かけしやすいという理由や、家族との時間を大切にしたいという声が多く寄せられました。子どもの成長や家族の絆を深める体験を重視している家庭が増えている証拠といえるでしょう。
賛成派は増加傾向、反対派は減少
過去の調査と比較すると、「賛成」と答えた保護者の割合は2023年の69%から81%へと急増しました。この傾向は特に「どちらかというと賛成」の割合が増えたことによります。より多くの保護者が、学校の義務に縛られず、子どもの体験を優先する意識が高まっていることが考察されます。
一方で、「反対」または「どちらかというと反対」と回答する保護者は、2023年から減少傾向にあり、特に「どちらかというと反対」は26%から15%に減りました。これは、社会全体でお出かけに対する見方が寛容になってきたことを示しています。このように、家庭環境や社会情勢が影響を与え、価値観が変化していることが伺えます。
反対意見の背景には何が?
もちろん、反対意見も無視できません。保護者からは、子どもの学習の遅れや学校生活のリズムが崩れることへの懸念が多く寄せられました。義務教育を重視する姿勢や、子どもが「休むこと」(休む習慣がつくこと)に対する不安も根強く存在しています。
特に反対意見を持つ保護者は、学校での集団生活が子どもに与える影響を考え、慎重な姿勢を保っています。彼らにとって、出席日数や学習の進度が子どもの未来を左右する重要な要素とされているのです。
時代の変遷とともに変わる価値観
調査の結果、保護者の中には「以前から賛成」と回答した人が75%を超えるほか、「反対だったが、今は賛成になった」という変化を感じている方も多くいます。この背景には、コロナ禍がもたらした価値観の変化や、子どもが生まれてからの家族の在り方の見直しなどが影響していると考えられます。
反対から賛成へと意見が変わった保護者の声は、特に「今のうちにしかできない経験を大切にしたい」や「子どもの心の成長を優先したい」という思いが根底にあります。
まとめ
今回の調査結果からは、お出かけや旅行によって子どもが抜ける学校生活に対する意識が大きく変わってきたことを意味しています。81%の保護者が出かけることに賛成していることは、家族とのかけがえのない時間を求める声の反映でもあります。しかし、未だ抑制的な考えを持つ保護者も多いことから、どちらの声も尊重し、より良い選択を行うことのできる社会を作る必要があると感じます。
社会の変化に応じて、子どもと家族が自由に選択できる余裕を持ちつつも、学びの大切さを忘れない、そんな未来を期待したいと考えます。
調査概要
- - 調査方法: インターネットアンケート
- - 調査地域: 全国
- - 調査対象: いこーよ会員
- - 調査期間: 2025年4月3日〜4月9日
- - サンプル数: 386サンプル