博多で行われた新幹線の洗浄イベント
2023年10月13日、福岡県那珂川市にある博多総合車両所で、山陽新幹線全線開業50周年を記念して「新幹線ふれあいデー」が開催されました。この特別なイベントでは、無添加石けんのパイオニア「シャボン玉石けん株式会社」が提供した無添加「粉石けんスノール」を使用した新幹線の車体洗浄体験が行われ、多くの子供たちや家族が参加しました。
新幹線の車体洗浄体験という企画は非常に珍しく、一般の人々が手を叩いて新幹線をきれいにする機会は、全国的にもあまり見かけません。このイベントは、シャボン玉石けんが無添加石けんの製造・販売を始めて50年、そして西日本旅客鉄道が全線開業から50年を迎えるという記念すべきタイミングで実現しました。
シャボン玉石けんの歴史
シャボン玉石けんは、1974年から無添加石けんの製造を開始しました。きっかけは、当時の国鉄から「機関車を洗ってもサビが出ない無添加石けんを作ってほしい」という要望があったことです。それを受けて、技術的な試行錯誤の中で、高純度の無添加粉石けんが開発されました。このことで、当社は「健康な体ときれいな水を守る」という企業理念のもと、無添加石けんの提供を続けてきました。
今回のイベントでは、参加者が新幹線の車体を手洗いし、その様子を見守ることができました。一部の子どもたちは、「家でもシャボン玉石けんを使っているけど、新幹線の汚れも簡単に落ちるんだね」と驚きを隠せない様子でした。初めての体験があったことから、「新幹線を掃除して楽しかった!」という嬉しい声も数多く聞かれました。
石けんに込められた想い
イベントでは、「粉石けんスノール」を使用して、オリジナルの新幹線型石けんを作るワークショップも開催されました。親子で楽しめるこのアクティビティは、参加者にとても好評でした。石けんの製造工程やその使用法を楽しく学ぶことができ、家庭での無添加石けんの利用促進にもつながることでしょう。
無添加石けんの未来
シャボン玉石けんは、2024年に無添加石けんの製造・販売に切り替えてから50年という節目を迎えます。この間、売上は100分の1以下にも減少し、長期間にわたる赤字が続きましたが、顧客の支持のおかげで無添加にこだわり続けてきました。
この企業は、これからも「健康な体ときれいな水を守る」という理念を基に、無添加石けんの製造・販売を行い、人々の健康や地球環境を意識した活動を続けていくことを誓っています。スペシャルムービー「洗おう、笑おう」も公開されており、多くの方に自然の恵みを感じてもらうことを願って制作されたものです。
博多の総合車両所で行われたこのイベントは、子どもたちにとってインパクトのある経験だったことでしょう。このように公共交通機関と地域の企業が協力して行うイベントは、地域振興にもつながる良い取り組みです。今後もこのような活動が続くことが期待されます。