不登校の子どもたちの未来を描く『進路・キャリアWEEK 2025夏』
2025年8月、株式会社NIJINが主催したオンラインイベント『進路・キャリアWEEK 2025夏』が開催されました。このイベントは不登校の小中学生とその保護者を対象に、進路やキャリアについての考え方を深める機会を提供することを目的としています。
増加する不登校の現状
文部科学省の調査では、不登校の児童生徒の数が年々増加しており、中学校では約7.8%の生徒が不登校であることが報告されています。これに対し、NIJINアカデミーはオルタナティブスクールとして不登校の子どもたちに新たな学びの選択肢を提示してきました。
イベントの目玉:多様なゲストの講演
本イベントでは複数の著名なゲストが参加し、それぞれの経験に基づく貴重な話をしてくれました。以下はイベント日の概要です。
- - DAY1:尾田洋平氏(地域教育魅力化プラットフォーム責任者)
- - DAY2:川口真目氏(エッセイ漫画家)
- - DAY3:蒼葉レイ氏らの座談会(不登校経験者)
- - DAY4:ひまわり先生(不登校支援コーチ)
DAY2 - 川口真目氏の講演
川口真目さんは、自身の子どもが小学4年生のときに完全不登校となった経験を基に、メンタル面のサポート方法について語りました。彼は親たちに「周りを頼ることは大切で、今の状況は一時的なものだ」と励ましました。この講演によって、参加した保護者たちの意識が変わってきたことが伺われました。
DAY3 - 不登校経験者からのメッセージ
3日目には、直接不登校の経験を持つ学生たちが集まり、体験談を語りました。不登校になった理由や、その後の進路選択の過程についてお話し、多様性の重要性を訴えました。彼らの話の中でも、「自分に合った学び方が必ずある」というメッセージが強調され、参加者たちにとって大きな希望となったことでしょう。
参加者の反響
参加された方々からは、イベントに対する以下のような感想が寄せられています。
- - 「息子と一緒に進路を考える楽しさを見つけられた」「高校進学を見据え、自分の進路を親子で考えることができた」といった感想があり、子どもと共に考える機会の重要性が再確認されました。
- - 「講演者の話から、進路の選択を旅行計画のように捉えることができ、自分自身の考え方が変わった」との意見もありました。
NIJINアカデミーの目指す未来
2023年9月に開校したNIJINアカデミーは、全国から500名以上が入学している不登校オルタナティブスクールです。この学校では、心理的安全性を重視した授業が行われ、自分を表現できない子どもたちに希望をもたらすことを目指しています。学びの選択肢が広がることで、将来的には不登校の児童生徒たちがより豊かな人生を歩む手助けをしています。
詳細は
NIJINアカデミー公式サイトでご確認ください。
まとめ
今回の『進路・キャリアWEEK 2025夏』は、不登校の子どもたちに未来への可能性を見出すための貴重な機会でした。多様な体験談を通じて、参加者たちが新しい進路の選択肢を考える機会を得たことは、非常に意義深いものだったに違いありません。今後もこうしたイベントが続くことで、多くの子どもたちが自分らしい未来を描けるよう応援していきたいと思います。