宇宙の神秘を閉じ込めたアート作品『宙花(そらばな)』
宇宙空間で約3ヶ月間を過ごした銅板を用いた、息を呑むようなアート作品『宙花(そらばな)』が完成しました。このプロジェクトは、宇宙産業の総合サービスを提供するSpace BD株式会社が中心となり、新潟県燕市の鎚起銅器工房・玉川堂、世界的建築家・隈研吾氏率いる隈研吾建築都市設計事務所、そして和國商店がコラボレーションして実現したものです。
2023年3月に国際宇宙ステーション(ISS)へ送られた玉川堂の銅板4枚は、宇宙線や紫外線にさらされることで、地球上では得られない独特の変色を遂げました。その神秘的な変化を最大限に活かすため、隈研吾建築都市設計事務所がアート作品のデザイン監修を担当。宇宙空間で変色した銅板の質感や色合いを、繊細かつ大胆に表現した『宙花』は、見る角度によって表情を変える、まさに唯一無二の作品となっています。
隈研吾氏のデザインと、宇宙の神秘
隈研吾氏は、この作品について、「宇宙空間に被曝した板金4枚を使って、小さな宇宙を表現しました。あらゆる方向にパラパラと傾いた銅板が様々に反射し、宇宙で焼き付いた表面の色、素材の変化を楽しむことができます。」とコメントしています。
無重力空間を彷彿とさせる、不安定ながらも絶妙なバランスで配置された銅板。宇宙で刻まれた時間の痕跡は、見る者に宇宙の神秘と、日本の伝統技術の融合という、深い感動を与えてくれます。
日本橋での限定展示と、抽選販売
完成した『宙花』は、2024年11月18日から20日までの3日間、日本橋で開催される「NIHONBASHI SPACE WEEK 2024」内のSpace BDブースで限定展示されます。宇宙の神秘を間近で感じられる貴重な機会です。
さらに、2025年始には、東京・玉川高島屋でオリジナル福袋として、抽選販売される予定です。価格は2000万円(税込)と高額ですが、まさに宇宙で一つだけの特別なアート作品を入手できるチャンスです。応募方法は玉川高島屋にて後日発表されます。
各社のコメント
このプロジェクトには、各方面から多くのコメントが寄せられています。
玉川堂の玉川基行氏は、「宇宙で被曝した玉川堂の『銅』が、将来、どのように『時』を打つのか。未来への成長に想いを馳せることも、このプロジェクトの醍醐味です。」と、未来への期待を込めて語っています。
和國商店の内野友和氏は、「宇宙を旅し、新たな命を宿した銅板が、和國商店の“循環と伝承“の精神と結びつき、唯一無二の形に昇華しました。」と、伝統技術と宇宙という新しい要素の融合に喜びを表現しています。
Space BDの永崎将利社長は、「日本を代表するパートナーの皆様とのご縁に恵まれたことにより実現しました。心より感謝申し上げます。」と、関係各社への感謝とともに、宇宙産業の更なる発展への意欲を述べています。
宇宙と日本の伝統技術の奇跡のコラボレーション
『宙花』は、宇宙と日本の伝統技術、そして現代アートが見事に融合した、他に類を見ない作品です。その希少性と芸術性は、コレクターだけでなく、多くの人々の心を掴むことでしょう。日本橋での展示、そして抽選販売と、この機会をお見逃しなく。
※詳細はSpace BD株式会社のウェブサイトをご確認ください。