富士通が提供する新たな生成AIサービス
2026年3月30日、富士通株式会社は、企業や組織のシステムのモダナイゼーションを支援する生成AIサービス「Fujitsu Application Transform powered by Fujitsu Kozuchi」の提供を開始しました。この新サービスは、特に長年運用されてきたレガシーシステムの解析と設計書の自動生成を目的としています。
背景
近年、企業は急速に変化する環境に対応するため、システムのモダナイゼーションが必要不可欠となっています。しかし、既存のレガシーシステムに関しては、設計書の更新がされておらず、情報がブラックボックス化しています。この状態では、システムの全体像や詳細を理解することが困難で、コストや時間がかかる大きな障壁となっていました。特に、COBOL言語などのレガシーコードでの解析は45年以上の歴史があり、複雑さから特に難易度が高い課題です。
新サービスの特徴
「Fujitsu Application Transform」は、これまでの富士通のシステム開発のノウハウと独自の生成AI技術を融合し、レガシーシステムの設計情報の解析とその結果による設計書を自動生成します。このサービスでは、残存する設計情報やプログラムに対して、コード解析技法を使い、「Fujitsu ナレッジグラフ拡張RAG for Software Engineering」を用いて関連情報を整理・管理します。これにより、抜け漏れやハルシネーションを防ぎ、高精度な設計書の生成が可能となります。
また、解析作業は専門知識がなくても約1/30の時間に短縮され、企業はリソースを大幅に削減できます。特に、COBOLなどの複雑なレガシー言語に関しても、従来の手法に比べて、整合性の取れた設計情報を生成し、網羅性を95%向上させることに成功しました。
将来の展望
今後、「Fujitsu Application Transform」では、設計書自動生成の機能に加え、ソースコードのリビルドやリライト、自動運用・保守支援の機能も提供予定です。これにより、システムの仕様や特性を把握し、モダナイゼーションやマイグレーションの方針策定・実施を支援します。
声の紹介
SMBC日興証券の常務執行役員である堀内俊宏氏は、「富士通の技術を活用したモダナイゼーションの取り組みは、実現可能性を感じさせるものであり、今後も連携を深めていきたい」とコメントしています。
結論
富士通の新サービスは、システムのモダナイゼーションを効率化し、企業の競争力向上に寄与すると期待されています。今後のサービス展開に注目です。