メタバースで防災意識を育む新たな挑戦
近年、自然災害のリスクが高まり、私たちの備えが問われていますが、実際の防災訓練への参加は減少している現状があります。これに対抗すべく、ヤマトプロテック株式会社が新たな取り組みを始めました。それは、世界最大級のメタバースイベント『バーチャルマーケット2025 Summer』に出展し、若者向けに防災意識を高めるための消火器の使い方を学べるゲームを提供することです。
このイベントは2025年7月12日から27日の間に開催され、130万人以上の来場を見込んでいます。ヤマトプロテックは初めての防災関連企業としての出展を決め、バーチャル空間で防災の重要性を伝えようとしています。特に、避難訓練の参加が難しい10代から30代の世代に、ゲームという楽しい形でアプローチすることを目指しています。
ゲームを通じた防災教育
出展する体験型ゲームでは、ユーザーが消火器を手に持って炎をテーマにしたモンスターを撃退し、ダンジョンからの脱出を目指します。操作を誤ると消火活動が上手くいかないリアルなシミュレーションに直面しながら、ゲームの中で自然と消火器の使い方を学ぶことができます。この体験は、単なる遊びにとどまらず、緊急時に役立つ知識と技術を身につける機会でもあります。
ヤマトプロテックはこれまでも、防災のデジタル化を進めており、今回のVket出展もその一環です。展示会場に赴けない人々にも届くオンライン形式を活かし、広く防災意識を高めることができると期待されています。
防災意識向上の目的
消防に関する世論調査によれば、59.7%の人々が最近1年以内に防火防災訓練に参加していないという結果が出ています。このような趨勢を鑑みて、Yamato Protechは、今回のゲーム体験を通じて、特に若い世代が日常生活において防災知識を活用できるようになることを期待しています。ゲーム内での楽しさが、実際の消火活動に直結すれば、いざという時の冷静な判断に繋がるかもしれません。
最新の消火器を学ぶ機会
ブース内には、ヤマトプロテックが取り扱う最新の消火器や消火設備も展示されます。これにより、自身の家庭や職場における消火器の重要性を再認識し、適切な使用方法を学ぶ機会が提供されます。また、同社が開発した粉末蓄圧式消火器や新世代のガス系消火設備など、消火器の進化を学ぶこともできるため、来場者にとっては貴重な体験となることでしょう。
代表取締役CEOの舟越靖氏は、「若い世代に正しい消火器の使い方を知ってもらいたい」という想いから、このイベントを企画しました。また、防災教育は火災だけでなく、地震などの災害時にも役立つため、積極的に挑戦していくという意思表示をしています。新しい形での防災訓練が、メタバースを通じて実現されつつある今、私たちもその動きに注目していきましょう。
バーチャルマーケット2025 Summer 概要
- - 名称: バーチャルマーケット2025 Summer
- - 主催: 株式会社HIKKY
- - 会期: 2025年7月12日〜27日(全16日間)
- - テーマ: 鍵 -Key of Discovery-
- - 来場方法: VR機器及びゲーミングPCから、VRChat内の特設ワールドにアクセス
このイベントに参加し、楽しみながら防災知識を深める機会を手に入れましょう!