奇跡の日本酒
2024-04-18 10:30:02
震災を経て生まれた新たな日本酒『名前のない日本酒』の魅力
震災を経て生まれた新たな日本酒『名前のない日本酒』の魅力
2024年1月1日に能登で発生した未曾有の震災は、地域に大きな影響を及ぼしました。これにより、地域の特産品である日本酒造りにも多大な影響が及ぶこととなりました。しかし、逆境の中から生まれたのが、輪島市の中島酒造店と小松市の東酒造による奇跡のコラボレーション、日本酒『名前のない日本酒』です。この商品は、両蔵元が協力して、一緒に酒づくりを行った結果、誕生したものです。
震災と酒造りの再開
震災後、一部の酒蔵が大きな被害を受ける中で、相対的に被害が少なかった東酒造は、自らの準備を整えた後、輪島市の中島酒造店を助けることを決定しました。これにより、東酒造の蔵人たちは中島酒造店の酒造りをサポートすることとなり、これまでにはない新しい取り組みが始まったのです。
双方の技術の融合
このプロジェクトは、両蔵元の杜氏が共にアイデアを出し合い、技術を学び合う貴重な機会となりました。中島杜氏と東杜氏はそれぞれの流儀や醸造技術を持ち寄り、相互に刺激を受け合いながら、全く新しい日本酒の製造に取り組むことになりました。その成果は、ダブル杜氏による『名前のない日本酒』という独自の製品に結実することとなったのです。
商品の販売について
『名前のない日本酒』は2024年4月22日からMakuakeにて1000本限定で販売される予定です。この商品は、両蔵元が心血を注いで作り上げたもので、特にそのコンセプトは「ともに仕込む」ことにこだわっています。このプロジェクトでは、商品化に際し、原材料やパッケージ等にかかる経費を除いた売上金全額が、中島酒造店の再建のために使用される予定です。
酒造りの特徴
今回のコラボレーションによる『名前のない日本酒』は、地元で採れた米や酵母を使用し、食事に合う酒を目指しています。東酒造は旨みや酸味のバランスを重視しているのに対し、中島酒造店は香りの追求にも手を抜きません。そこで、双方の特徴を活かした酵母をブレンドし、独自の風味を生み出しています。
両蔵元の背景
小松市に本社を置く東酒造は1860年に創業し、圧倒的な品質と風味で道場流しの名酒を作り上げてきました。一方、輪島市の中島酒造店は、明治元年から地元の人々に愛される酒造りを続けており、最小規模の蔵元であることを誇りとしています。両蔵のこだわりが交わることで、未体験の新しい日本酒が生まれるのです。
このような奇跡的な取り組みが実を結び、『名前のない日本酒』がどのような味わいをもたらすのかに、多くの人々が期待を寄せています。是非、この挑戦に参加し、両蔵元を応援してください。
会社情報
- 会社名
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東酒造株式会社
- 住所
- 石川県小松市野田町丁35番地
- 電話番号
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