パナソニックの新型画像認識クラウドカメラ「VRK-C201」
パナソニックが新たに開発した画像認識クラウドカメラ「VRK-C201」が、従来のシステムの課題を解決し、業務効率向上に貢献することを目的として発売されました。このカメラは、画像処理をカメラ本体で実施することで、ネットワークトラフィックやサーバー負荷を大幅に軽減します。これにより、従来の画像認識システムに伴うコスト問題を解消します。
背景と課題
今までの画像認識システムは、カメラ映像をサーバーに送信し、その後サーバーで画像認識が行われるという流れでしたが、詳細な画像を必要とするとネットワークの負荷が増大し、コストが嵩むことが課題でした。また、カメラ側で画像認識を行う場合、あらかじめ特定の処理を行うカメラを選定して導入する必要があり、導入後の機能変更が難しいという問題がありました。
このような背景から、エルモ社ファインフィットデザインカンパニーは「VRK-C201」を開発しました。このカメラは、パナソニックの提供するクラウドプラットフォーム「Vieureka」に対応しており、ネットワークを通じて柔軟に画像認識機能の変更や交換が可能です。
VRK-C201の主な特長
1.
高性能CPU搭載:クワッドコアのCPUを搭載し、高度な画像認識処理をカメラ本体で実行できます。
2.
カスタマイズ性:Vieurekaプラットフォームを利用することで、用途に応じた画像認識機能を簡単に搭載したり、入れ替えたりすることができます。
3.
独自機能の開発:SDKを活用し、自社独自の画像認識機能の開発も可能です。
4.
外部拡張機能:USBホスト機能を使い、WiFiドングルや外部センサーとの連携ができます。
5.
デザイン性:おしゃれでコンパクトなデザインで、設置場所を選ばず利用できます。
主な用途
このカメラは、以下のような様々な用途に利用できます。
- - カラービットやバーコードを用いたID管理や物品管理
- - 人物検知と追跡による来店者数のカウント、店舗内の動線や滞留時間の分析、工場の作業改善
- - 顔認識による入退室管理や、年齢・性別推定を使用した来店者属性分析
エルモ社の取り組み
エルモ社は2014年5月に「QBiC CC-1」というクラウドカメラを発売して以来、オリジナルデザインのクラウド対応型カメラの開発を進めてきました。新型画像認識クラウドカメラ「VRK-C201」は、高度な画像処理を行う高性能カメラとして設計され、幅広い顧客ニーズに応えています。今後は、VRK-C201の画像認識機能やアプリケーションの拡充を図り、クラウドサーバーでの映像保存や管理機能との連携による新サービスの構築も計画しています。
製品仕様
- - 画素数:1920×1080ピクセル 1/2.7inch CMOSセンサ
- - 画角:水平114度 垂直61度
- - F値:F2.0
- - Day&Night機能:赤外線LED×2灯内蔵
- - 映像出力:LANよる画像伝送
- - CPU:Quad Core
- - 外形寸法:93mm×75mm×30mm
この新たなカメラは、業務の効率化を図るための強力な武器となることでしょう。詳しくは、
製品紹介ページをご覧ください。