海苔漁支援の新たな試み
2024-08-22 10:52:55

異業種マッチングで明石の海苔漁を支えるサキノ精機の取り組み

新たな取り組みが海苔漁業を救う



株式会社サキノ精機(兵庫県明石市)は、異業種をつなぐマッチングサービス「鉄ログ」を通じて、海苔漁業の支援活動を行っています。この取り組みは、兵庫県において2年連続で全国生産量1位に輝く明石の海苔漁業を一層活性化することを目指しています。今回は、具体的な活動内容とその背後にある取り組みをご紹介します。

鉄ログとは?


「鉄ログ」とは、金属製品の製作依頼を気軽に行えるマッチングサイトで、製作のニーズに応じて鉄工所とユーザーをつなげるサービスです。「どの業者に頼めば良いのか分からない」「高価なメーカー品は手が出ない」といった問題を解決するために作られました。

特に、海苔漁師たちが抱える課題を軽減することを目指したこのサービスは、業界の負担を減らすための重要な手段です。

海苔漁業の現状と課題


姫路の海岸沿いに位置する兵庫県は、海苔漁での生産量が全国1位という誇りを持ちながらも、近年はいくつかの深刻な問題に直面しています。特に、自然環境の変化や業界全体の人手不足、高齢化が大きな課題です。多くの漁業者が同様の悩みを抱える中、これまでの労働環境を改善する取り組みが求められました。

サキノ精機の支援内容


サキノ精機は、地元の海苔漁協である林崎漁協に属する小松水産と手を組み、以下の2つの重点項目を改善するプロジェクトを展開しています。

1. ハコブネの仕様変更


海苔漁専用の船、通称「ハコブネ」は、一般的にFRP樹脂製であり、酷使する環境にさらされています。経年劣化が進むと、海水が侵入しやすくなるため、体積が増加し漁師の作業負担が増える結果につながります。サキノ精機はこのハコブネを、軽量かつ耐久性に優れたアルミ製に変更しました。これにより、作業環境の安定性が向上し、漁師の身体への負担が軽減されることが期待されます。

2. アバ巻機械の導入


また、手動でロープを巻き取る作業が主流な現状において、サキノ精機は「アバ巻機械」を導入しました。この機械は海苔漁のロープを効率的に巻き取るように設計されており、作業者の負担を大幅に軽減します。強力なエンジンを搭載しており、フィールド環境でも十分に耐える耐久性を持つため、長期間にわたって効果を発揮します。

課題解決の効果


これらの改良により、アルミ製ハコブネの耐久性と作業効率が大幅に向上しました。回収可能なロープの量も増え、効率的な作業が実現されています。さらに、ハコブネの廃棄費用もリサイクルの観点から約2万円のキャッシュバックが得られるため、経済的にも助けになります。

自動化が進んだアバ巻機械により、作業の効率化が図られ、漁師たちの仕事へのモチベーションも向上しました。これによって、明石の海苔漁業はより良い環境で行うことができるようになり、業界全体の発展に寄与することを目指しています。

最後に


サキノ精機は「鉄ログ」を活用し、様々な業界との連携を強化することで、日本全国の鉄工所と新たなビジネスチャンスを生み出そうとしています。海苔漁業の未来を支えるために、私たちはさらなる挑戦を続けていきます。


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会社情報

会社名
株式会社サキノ精機
住所
兵庫県明石市大久保町江井島844
電話番号
078-946-2255

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