第3回「更年期川柳」受賞作品発表
2025年8月から9月の募集期間に実施された第3回「更年期川柳」で、応募が昨年の倍となる5307作品が集まりました。資生堂社によって発行される『大人のおしゃれ手帖』が主催するこの企画では、審査委員長のアン ミカさんをはじめとする専門家たちが各作品を審査しました。
「更年期川柳」とは
このコンテストは、更年期にまつわる悩みを抱える多くの女性に向けられたもので、気持ちを共有し、少しでも楽に感じてもらうことを目的としています。更年期というデリケートなテーマを取り上げ、みんなで楽しめる形にしたことで、社会的な理解促進にも寄与しています。
今年は特に、生成AIや万博のような社会的なトピックを中心にした作品が多く見られ、時代の流れを感じさせました。また、「古古古米」といった日常生活に密着した言葉を使った句も多く、参加者たちのユーモアや創造性が光りました。
受賞作品の紹介
金賞
- - 作品: 旦那よりAIある励まし目が潤むけんちゃん(62歳)
銀賞
- - 作品: 初期化したいアプデもしたいわが体調ちゃぴこ(42歳)
銅賞
- - 作品: 症状は万博共通博覧会ひさきち(47歳)
また特別賞や編集長賞なども授与されましたが、どれも現代社会の中での「更年期」にまつわる考えを反映したものばかりでした。
編集長のコメント
『大人のおしゃれ手帖』の編集長、橘真子さんは、今回の応募数が5307作品に達したことは、多くの人々が「更年期」というテーマを意識し始めていることを示していると語りました。また、AIを媒介として感情を表現する方法や制度の整備を求める声が多かったことにも言及しました。特に、「生理休暇はあるのに更年期休暇がない」といった提言は、社会全体がもっとこのテーマに理解を深める必要があることを示唆しています。
今後の展望と応募概要
次回も引き続きテーマは「更年期」で、2025年8月1日から9月30日までの間に作品が募集されます。この機会に、自分の経験や感じたことを5・7・5の形で表現してみてはいかがでしょうか。詳細な応募方法は公式サイトで確認できます。
第3回「更年期川柳」の授賞式は11月18日、EleganteVitaにて行われ、多くの受賞者が集まりました。トークイベントでは、受賞者の思いや、日常における更年期について様々なエピソードが語られ、新しい視点を得る絶好の機会となりました。このイベントの様子も次回の『大人のおしゃれ手帖』で特集される予定です。
まとめ
「更年期川柳」はただのコンテストにとどまらず、社会的な問題に対する理解と共有の場にもなっています。『大人のおしゃれ手帖』が今後もこのようなテーマを取り上げ、更年期を迎える女性たちの気持ちを支え、前向きに応援できる社会を目指していくことが求められています。