NPO法人キャリアbaseが流山市に新しい支援の拠点を開設
特定非営利活動法人キャリアbase(以下、キャリアbase)は、千葉県流山市の「若者の居場所づくり支援事業」に委託団体として選ばれました。この事業は、若者の孤立や不登校の問題に対応し、中高生が安心して過ごせる場所を提供することを目的としています。2025年9月から運営を開始し、流山市おおたかの森東二丁目にある十太夫福祉会館で「ふらっぽ流山」として実施されます。
社会的背景と事業の目的
全国的に若者の不登校や孤立が増加する中、通信制高校の生徒は29万人以上に達し、その一部は進路未決定のまま卒業していく状況にあります。こうした背景から、キャリアbaseは中高生が放課後や長期休暇中に安心して過ごせる居場所を提供し、学習や体験の機会を創出することを目指しています。これにより、卒業後の孤立を防ぎ、早期離職のリスクを減少させることを狙っています。
事業の詳細
「若者の居場所づくり支援事業」は令和7年8月8日から令和8年3月31日までの契約期間で、対象者は中学生、高校生、大学生等、広く若者を受け入れます。開所は週に2回、月曜日と木曜日、火曜日と金曜日の17時から21時までとなっており、詳細は公式サイトで確認できます。
キャリアbaseの取り組み
キャリアbaseはこれまでに高校生向けのキャリア教育や個別就労支援を行った実績がありますが、その経験を生かして以下の取り組みに注力します。
中高生が自由に学び、交流し、休息できる環境を整えます。
キャリアコンサルタントが進路に関する相談に応じ、情報提供や自習室の開放も行います。
季節ごとのイベントやワークショップを通じて、地域の大人と若者が交流し、多様な価値観に触れる機会を提供します。
イベントやプロジェクトの企画運営に子ども自身が参画し、自分の居場所を一緒に育てる感覚を持ってもらいます。
キャリアbaseは、学校や家庭とは異なる第三の「安心できる居場所」を提供することに努め、若者が未来に対して前向きな気持ちを持てる環境を作り、多様な大人との出会いを通じて視野を広げることを目指しています。
理事長のメッセージ
キャリアbaseの理事長である草場勇介は、「この事業を通じて流山市の若者の居場所づくりを担うことに大きな使命感を感じている」と語ります。彼は、若者が自分らしく過ごせる場所の重要性を強調し、地域社会の一員として活躍できる未来を支援する意義を述べています。
ボランティアスタッフの募集
また、キャリアbaseは本事業に関してボランティアやスタッフを募集しています。興味のある方は、オンライン採用説明会に参加することができます。詳細は公式ホームページでご確認ください。
この新しい取り組みが、流山市の若者たちにとっての大きな一歩となり、未来への希望を育む場となることを期待しています。