国立国際美術館「コレクション2」: 新たなアートの扉を開ける
国立国際美術館では、2025年11月1日(土)から2026年2月15日(日)までの期間、「コレクション2」が開催されます。この展覧会は、特集展示「21世紀の想像力」と通年展示「コレクション・ハイライト」という二部構成で、現代美術の新たな可能性を探求します。
「コレクション2」の目的
以来、21世紀の最初の四分の一が過ぎようとしており、その変化は予期せぬものでした。20世紀が終わる頃、新たな世紀がもたらす美術がどのようなものになるかを想像することは困難でしたが、今、私たちはその時代に生まれた多様な作品を目にすることができます。この展覧会を通じて、人類の新しい千年期の第一歩を振り返る機会が与えられています。
特集展示「21世紀の想像力」
特集展示では、以下のような作家たちの作品が登場します:
- - ツァオ・フェイ《マトリョーシカ・バース》(2022/23年)
- - 今井麗《MUTINY》(2023年)
- - 鬼頭健吾《cosmic dust red(Frank Lloyd Wright)》(2011年)
これらの作品を通して、現代美術がどのように新しい価値観や表現を探索しているのかが一目で理解できるようになっています。
通年展示「コレクション・ハイライト」
通年展示では、国立国際美術館による代表的なコレクションと新たな収蔵品が紹介されます。ポール・セザンヌやマックス・エルンストを遡り、ヨーゼフ・ボイスや村上隆といった現代アーティストの作品も展示され、近現代美術の多様性を感じることができます。特に新しく収蔵した作品が多数展示されるため、訪れるたびに新たな発見があることでしょう。
展示の章構成
展覧会は以下の三章から成り立っています:
1.
変貌する世界のイメージ
現代の人間の生の基盤が失われ、私たちの知る世界は大きく変わりました。ここでは、海外の作家の作品を通して、変わりゆく世界像を見つめ直します。
出品作家例: リチャード・タトルやエルヴィン・ヴルム
2.
ありきたりな日常の裏側
日常の中に潜む新たな気づきを探ります。身近な物を描く作家の作品が展示され、日常に根ざした新しい時代の兆しを感じることができます。
出品作家例: 伊庭靖子や今井麗
3.
プラトーの彼方へ
新たな成長段階を迎えた人類が次に目指すものは何か、若手作家たちの作品を通じてその可能性を検証します。
出品作家例: 今井俊介や横山奈美
開催概要
- - 会期: 2025年11月1日(土)‒2026年2月15日(日)
- - 会場: 国立国際美術館地下2階展示室(〒530-0005 大阪市北区中之島4-2-55)
- - 開館時間: 10:00 ‒ 17:00(金曜は20:00まで)
- - 休館日: 月曜日(特定日は開館あり)
- - 観覧料: 一般430円(団体料金あり),大学生130円
まとめ
様々な作家の新旧作品が一堂に集まるこの展覧会は、現代社会の変化を視覚的に体感し、またそこから生まれる新しいアートの在り方について考える貴重な機会です。国立国際美術館で、21世紀の想像力に触れてみてはいかがでしょうか。