岡山大学が地域の持続可能性向上に向けた国際会議を共催
2025年10月21日から23日、岡山コンベンションセンターにて第14回グローバルRCE会議が開催されました。この会議は、国連大学サステイナビリティ高等研究所が主催し、地域レベルでの持続可能な開発のための教育(ESD)の推進を目的としています。この取り組みには、世界各地から約200の地域が認定されており、その中でもRCE岡山は2005年に初めて認定を受けた地域の一つです。
岡山大学は、会議のサポーティングオーガニゼーションとして参加し、多方面での貢献を行いました。特に注目すべきは「RCE岡山宣言2025」の執筆に携わり、大学を代表するパネルディスカッションの実施、そしてフィールドビジットの企画・運営です。このフィールドビジットは、2025年11月9日に岡山大学で行われ、多くの参加者が集まりました。
フィールドビジットには、共創イノベーションラボ(KIBINOVE)などの大学内施設の視察が含まれ、約50名の参加者が興味深くイベントに参加しました。開会に際し、那須保友学長は、「地域に根ざした世代間学習の実践を通じて、人類と地球のウェルビーイングを考え、教育と創造を通じて未来を共創していく」と挨拶しました。このメッセージは、持続可能な社会作りに向けた大学の姿勢を強く表しています。
会議では、様々なセッションが展開され、参加者は熱心に耳を傾け、活発な意見交換が行われました。特に、藤井浩樹教授によるESDに関する研究発表や、ユースセッションでは学生たちが自己実現からの成長について語る機会も設けられました。さらに、各種プレゼンテーションでは、岡山大学と連携した持続可能な活動や学びの取り組みが紹介されました。
例えば、公益財団法人福武財団によるプレゼンテーションでは、ベネッセアートサイト直島でのウェルビーイングに結びつく学びについて説明され、ナガセヴィータ株式会社では食育活動や共同研究についての発表がありました。始終、参加者からは真剣なまなざしと活発なリアクションが寄せられ、持続可能性に対する関心の高さが伺えました。
岡山大学は今後も、地域と地球の未来に向けた共創に向けて、マルチステークホルダーや多世代との連携を通じて、研究・教育・社会貢献の取り組みを進めていく考えです。また、地域に根ざした特色ある研究大学として、その活動に対する期待が高まっています。
この会議を通じて、より持続可能な未来を実現するための大切な一歩を踏み出した岡山大学。関係者の間でもさらに多くのコラボレーションが期待され、地域社会に貢献するための新たな活動に繋がることでしょう。