近代陶磁の魅力
2025-01-09 12:17:26

横山美術館で開催される近代陶磁の展示に注目!

横山美術館が誇る企画展「近代・現代陶磁の技巧絶美」



名古屋市に位置する横山美術館では、2025年1月10日から4月13日までの期間、特別企画展『近代・現代陶磁の技巧絶美』が開催されます。この展示では、近代から現代までの陶磁器における技術と美を紹介し、特に名古屋近辺での陶磁器制作の歴史的な背景に焦点を当てています。

名古屋が育んだ陶磁器の歴史



明治時代から昭和期にかけ、名古屋市東区は多くの絵付け工場や貿易業者が集まる場所として、日本の陶磁器輸出の重要な拠点となりました。特に明治42年には、日本陶器合名会社内に「技芸科」が設立され、陶芸に関する技術や教養が育まれる場となりました。この技芸科からは、多くの優れた陶磁器絵付師が輩出され、その中には中部画壇で活躍した市ノ木慶治も含まれています。

市ノ木慶治は、伝説の画工として知られ、『薔薇の市ノ木』という名でも親しまれています。彼は日本陶器を代表する絵付師であり、彼の作品は現在でも高く評価されています。本展では、彼の作品を始めとして、洗練された技術で作り上げられた数多くの陶磁器が一堂に会します。

展示作品の見どころ



展示される作品には、様々な陶磁器の理解を深めるための重要な作品が含まれています。たとえば、明治45から昭和15年頃に制作された市ノ木慶治による《上絵果物図飾皿》や、昭和8年以降の木村義一による《上絵静物図皿》があり、これらは絵付技術の粋を集めた作品です。また、田中義男や中島音次郎、さらには昭和時代中期から後期の陶磁器も展示され、訪問者に多様な視覚体験を提供します。

開催概要とアクセス



この企画展は毎週月曜日が休館日で、一般の入館料は1,000円(団体料金800円)です。高・大学生やシニアの方は800円(600円)、中学生は600円(400円)、小学生以下は無料となっております。また、障がい者手帳をお持ちの方は700円で入館可能です。

この貴重な展示に足を運ぶ際、入館時間は10:00から17:00で、16:30が最終入館時間となります。

付随イベントもお楽しみ



企画展に関連したイベントもいくつか用意されています。3月23日には、講演会『上絵付技法からみる市ノ木慶治作品の魅力について』が開催され、陶磁器製造技能士の杉山ひとみ氏が技法や作品の美しさについて解説します。また、ギャラリートークも実施されており、学芸員が展示の解説を行います。参加には事前申込が不要で、入館料を支払うだけで参加できます。

横山美術館の魅力



横山美術館は、輸出陶磁器に特化した収集や展示を行っている美術館で、明治・大正時代に制作された作品を中心に見ることができます。陶磁器の里帰りとも言える特殊なコレクションとともに、これら息をのむような作品を楽しむことができるのは、訪問者にとっても特別な体験となるでしょう。ぜひこの機会に、横山美術館で陶磁器の奥深さに触れてみてはいかがでしょうか。


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会社情報

会社名
公益財団法人 横山美術館
住所
愛知県名古屋市東区葵1丁目1番21号
電話番号
052-931-0006

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