渋谷のサクラステージ4Fに位置するアートコミュニティスペース「re-search」で、アーティスト兼ファッションデザイナーのヌケメによる「Glitch Emroidery」が2025年1月10日から2月9日まで開催されます。この展示会では、ヌケメが2011年から手がけてきた代表作「グリッチ刺繍シリーズ」が紹介され、一般観覧が可能です。
グリッチとは?
グリッチという言葉は、元々データや機器の破損状態を意味します。ヌケメの手法では、コンピューターミシン用の刺繍データをバイナリに変換し、針の動きにグリッチを生じさせることで、独特の装飾技法を生み出しています。このアプローチによって、よく知られたロゴやキャラクターが「グリッチ」化され、鑑賞者に新たな認識のバグを引き起こします。
この技術は、ただの刺繍ではなく、アートとテクノロジーの融合により生まれた新たな創造の形です。ヌケメはその表現方法を通じ、私たちにとって身近なものにインパクトを与え、視覚的な刺激を提供します。展示される作品の中には、キャンバスに描かれたシリーズ作品や、グリッチ刺繍の手法が施されたパーカーやTシャツなどのグッズがあります。
展示と販売情報
展示は1月10日から始まり、2月9日まで続きます。同期間中、すべての展示作品は購入可能で、興味のある方は会場内のTSUTAYA BOOKSTOREのレジに尋ねれば、詳細を知ることができます。また、パーカーやTシャツなどのアイテムは受注生産形式で販売されており、約3週間から1ヶ月でのお届けとなります。
アーティスト・ヌケメのプロフィール
ヌケメは1986年に岡山県で生まれ、2008年に服飾の専門学校を卒業後、東京に移り住みました。ファッション業界での活動と並行して、テクノロジーを駆使した作品作りにも力を入れています。2012年には文化庁メディア芸術祭で審査委員会推薦作品に選ばれるなど、その創作活動は高く評価されています。そして、2023年には上野の森美術館で開催された「VOCA展2024」に出展する作家としても選出されました。
アートコミュニティスペースre-searchとは
「re-search」は、「アートの力で渋谷を盛り上げる」をテーマに掲げるCCCアートラボが運営するアートコミュニティスペースです。このスペースでは、次世代アーティストを支援する様々な企画やイベントが行われており、訪れる人々に新しいアート体験を提供しています。アートを身近に感じることができる貴重な機会として、多くの人にアクセスされることを期待しています。
展示概要
- - 展示名: ヌケメ「Glitch Emroidery」
- - 会期: 2025年1月10日(金)~2月9日(日)
- - 会場: 渋谷サクラステージ4F re-search
- - 主催: CCCアートラボ
- - 入場: 無料
この展示会を通じて、ヌケメの新しい視点からのアートを体験し、普段は見逃されがちな日常のデザインの美しさに再認識してみてはいかがでしょうか。観覧は無料で、アクセスも良好ですので、ぜひ足を運んでみてください。