演劇の未来、地域文化の継承
茨城県を拠点に活動する演劇チーム「イチニノ」は、2026年の1月から2月にかけて、熊本県と茨城県で故・河野ミチユキ氏の戯曲『アクワリウム』の再上演を行う「2nd RE-PLAY」プロジェクトを始動します。このプロジェクトは、地域に眠る演劇作品を掘り起こし、次世代に繋げていくための重要な取り組みです。
地域演劇の力
イチニノは2015年に設立されて以来、「地域で生まれた演劇作品を全国に届ける」という理念のもと、活動を続けてきました。彼らの演劇は、地域に根ざした独自の視点が反映されており、全国の商業演劇では体験できない貴重な価値が提供されています。このプロジェクトの土台には、全国各地の公演を通じて築かれた地域間の交流ネットワークがあります。
RE-PLAYプロジェクトの意義
「RE-PLAY」とは、地域の文化的資源としての演劇の本質を現代に蘇らせる試みを意味します。地域演劇は、その土地の歴史や風土を映し出す文化的な鏡であり、再演の機会は限られているため、貴重な演劇作品が埋もれないようにすることが必要です。プロジェクトには「REgional(地域の)」や「RE-creation(再創造)」という意味が込められています。
茨城公演の成功と感想
2026年1月17日と18日に、小美玉市四季文化館で行われた茨城公演は、全3回の公演が好評のうちに終了しました。この作品は、水俣病というテーマに向き合っており、「地域の問題を超えて人間の本質に迫る作品」という感想が寄せられました。前島代表は「茨城での反響を、熊本公演に繋げていきたい」と話しています。
地域から普遍へ
『アクワリウム』は、水俣病をテーマにしつつ、コミュニティ内外に存在する違和感や歪みを描いた作品です。地域の課題を通じて人間社会の普遍的なテーマが浮き彫りになります。前島代表は「水俣病の国問題に対し、地域演劇は独自の視点を提供できる」と強調しています。
熊本公演の詳細
熊本出身の河野氏が手がけた作品の公演が、2026年2月7日・8日に熊本市で開催されます。前島代表は「河野氏の作品を多角的に再解釈してほしい」と観客を呼びかけています。
公演概要
- - 【公演名】2nd RE-PLAY『アクワリウム』
- - 【作】河野ミチユキ
- - 【演出】前島宏一郎
- - 【茨城公演】
- 日時:2026年1月17日(土) 19:00〜、18日(日) 11:00〜/15:00〜
- 会場:小美玉市四季文化館(みの〜れ)風のホール
- 日時:2026年2月7日(土) 19:00〜、8日(日) 11:00〜/14:30〜
- 会場:熊本市男女共同参画センターはあもにい多目的ホール
イチニノ団体概要
- - 【団体名】イチニノ。
- - 【所在地】茨城県
- - 【代表者】前島宏一郎
- - 【設立】2015年
- - 【主な活動】地域演劇の創作・上演や、地域文化の発掘・継承など。
- - 【公式サイト】イチニノ公式サイト
- - 【RE-PLAYプロジェクトサイト】RE-PLAYプロジェクトサイト