英語教育の現状と効果的な学習法に関する調査結果
モノグサ株式会社は、中学校・高等学校の英語科教員117名を対象に、「中学生・高校生の英語力に関する実態調査」を実施しました。この調査から、英語学習における教員の意見や実態が明らかになりました。
文法学習の重要性
調査の結果、95.7%の英語教員が「文法学習が重要」と感じており、その理由の大部分は「英語学習の基礎を築くから」とされました。具体的には、リーディングやリスニングにおける理解力の向上にもつながることが指摘されており、文法学習の役割が非常に大きいことがわかります。
スピーキングとライティングにおける課題
英語学習で特に課題とされるのは「スピーキング力」と「ライティング力」です。調査において、62.4%が「スピーキングの学習」に、54.7%が「ライティングの学習」に問題意識を持っていると回答しました。
この背景には、生徒のアウトプットする機会が不足していることや、モチベーションの低下が影響していると見られます。
効果的な取り組みは例文の記憶
「生徒のスピーキング力向上のために、どのような取り組みが効果的だと感じますか?」との質問に対して、最も多くの教員が「例文の記憶」と回答しました。具体的には53.0%、次いで「授業中にアウトプットする機会を設ける」が48.7%と続きました。ライティング成績を向上させるためにも「例文の記憶」が55.6%で最も支持されています。
このように、例文を記憶することがスピーキングとライティングの両方において有効であると多くの教員が認識していることが重要です。
文法学習におけるモチベーションの課題
一方で、文法の学習に関しては、生徒の学習に対してモチベーションが低いと感じる教員が53.8%、生徒の理解度にばらつきがあるとする意見も53.0%あったと報告されています。
教員たちはこの問題の解決に向けて、授業内での復習時間を増やすことや、文法を活用したアウトプットの時間を設ける工夫を行っています。具体的には、授業で複数回の復習を行うことや、文法を活かした演習が行われています。
まとめ
モノグサの調査結果より、英語教育において文法学習が大変重要であり、「スピーキング」と「ライティング」に対する取り組みが求められていることが浮き彫りになりました。また、文法の習得が生徒の理解力向上に寄与する一方で、モチベーションの向上が今後の大きな課題であると言えるでしょう。
教員たちが新たな指導法や工夫を持ち寄ることで、今後の英語教育がより充実したものになることが期待されます。