京丹波町、持続可能な地域創生に向けたカーボンクレジット事業
京丹波町は、人口減少や少子高齢化といった社会課題に対応すべく、積極的に地域創生に向けた取り組みを進めています。特に注目されるのが、2023年12月から始まるカーボンクレジット事業です。このプロジェクトは、NTTビジネスソリューションズ株式会社と地域創生Coデザイン研究所と連携し、地域資源である森林を活用した新たな試みです。しっかりとした体制をもって進められるこの事業は、京丹波町の地球温暖化対策だけでなく、地域経済の活性化に向けた重要な一歩となるでしょう。
1. プロジェクトの背景
現在、日本全国の地方自治体は、人口減少や経済の低迷など、多くの課題に直面しています。特に京丹波町のような小規模自治体では、職員数の減少や業務の複雑化が進み、住民サービスの維持が難しくなっています。新たな収入源を確保しつつ、効率的な施策が求められています。これを受けて、京丹波町では林業や農業の活性化とともに、地域の森林資源を活かした地球温暖化対策を行うことが強く意識されています。
2. カーボンクレジット事業の概要
このカーボンクレジット事業は、地域に存在する森林を活用し、まず186ヘクタールの面積を対象としています。この取り組みは、京都府内で森林管理を行う市町村として初めての試みであり、J-クレジットの認証を受けたその資金は、地域の新たな森林整備やその他の施策の財源として有効利用されます。また、J-クレジットの取得は16年間にわたり継続されることで、持続的な地域発展が期待されています。
3. 各団体の役割
本プロジェクトには、さまざまな支援体制が整っています。まず、京丹波町は森林のフィールドを提供し、J-クレジットのプロジェクト登録を行います。そして、NTTビジネスソリューションズはICTを駆使した地域課題の解決を支援し、全体の統括を担います。さらに、地域創生Coデザイン研究所は持続可能な森林作りや地域活性化のモデルを企画し、プロジェクトの認証や流通支援を行います。各団体が力を合わせることで、効果的な支援体制が構築されているのです。
4. 今後の展望
カーボンクレジット事業により、京丹波町では年間約1千トンのクレジットを創出できる見込みです。この事業は、森林経営計画と連動して進められるため、計画的に雇用を生み出し、地域経済を活性化する効果も期待されています。2025年度から、具体的にではありますが、持続可能な森林の整備と地域経済の発展が進むことで、地球温暖化対策にも大いに寄与することができるでしょう。
5. お問い合わせ
このプロジェクトに関する詳細は、以下の担当者までお問い合わせください。
- - NTTビジネスソリューションズ株式会社 京都ビジネス営業部
エンタープライズビジネス営業部門 社会基盤営業担当(舞鶴、二宮)
Email:
[email protected]
〒604-8550 京都府京丹波町
ヒューマンリソースと地域資源を結びつけ、京丹波町の未来を明るく照らすこのプロジェクト。私たちの知恵と技術を駆使し、この地域が輝くための持続的なダイナミズムを創り出していくことを期待しています。