環境に優しい包装を追求するKENWOODの挑戦
株式会社JVCケンウッドは、KENWOODブランドのAVナビゲーションシステム「彩速ナビ」シリーズに用いられる商品梱包材を開発し、この度、世界包装機構が主催する「ワールドスター2025」コンテストで「ワールドスター賞」を獲得しました。この受賞は、同社と共に取り組んだダイナパック株式会社 (愛知県名古屋市)との共同成果です。
ワールドスター賞とは
ワールドスター賞は、世界各国の包装コンテストで入賞した作品が参加できる権限を持つ、国際的に権威ある賞です。審査基準には、製品の保護や保存、環境への配慮、リサイクル性、さらには創造的な構造に関する評価が含まれます。彩速ナビの梱包材は、この重要な基準をクリアし、見事な評価を受けたのです。特に注目すべきは、2024日本パッケージングコンテストでも「電気・機器包装部門賞」を獲得している点です。
環境配慮の取り組み
今回受賞した緩衝材は、従来の発泡スチロールから紙製のパルプモールドに変更され、プラスチック使用量を66%、さらに生産時のCO2排出量を年間約47トン削減することに成功しました。このように環境への配慮を追求した結果、コストの低減に加え、梱包作業の効率も向上しました。V字形状のパルプモールドは、製品を置くだけで自動的に閉じる仕組みになっており、作業の簡便さを実現しています。現在、この技術は特許出願中です。
KENWOODの環境基本方針
JVCケンウッドグループは、環境問題に対する取り組みを重視し、「JKグリーン2030」という環境基本方針を掲げています。この方針には、「気候変動への対応」と「資源の有効利用」が明確に示されており、CO2排出量削減やプラスチック使用量削減を重要目標としています。今後も、全ての事業活動や製品開発、サービス提供において、環境負荷を最小限に抑える努力を持続していく方針です。
まとめ
KENWOODの彩速ナビシリーズが国際的な名誉を手にしたこの受賞は、単に商品販促のためだけではなく、持続可能な未来のための環境への配慮が評価された結果でもあります。今後も、同社のつくり出す製品の中に、さらなる環境への配慮が組み込まれていくことを期待したいところです。より良い社会を目指す取り組みが、これからどのように展開されるのか注目です。
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