災害支援の新たな形、移動式トレーラーハウス
2023年8月に青森県八戸市で発生した最大震度6強の地震を受け、気象庁は「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて発表しました。これを受けて、日本各地で災害への警戒が高まっています。こうした状況の中、群馬県前橋市にあるTHE W Relax Garden Resort(運営:蒼穹株式会社)は、新たな災害支援体制を発表しました。それが、移動式オフグリッド・トレーラーハウスです。
移動式オフグリッド・トレーラーハウスの特徴
このトレーラーハウスは、以下の機能を備えており、災害時において高い自己完結能力を発揮します:
- - 6kW太陽光発電 - 停電時でも発電を続けることで、安定した電力を供給。
- - TESLA Powerwall蓄電池 - 蓄電した電力で各種機能を稼働。
- - Starlink衛星通信 - 通信インフラが途絶えても、インターネットに接続可能。
- - 上水・下水・プロパンガス接続 - 衛生面でも安心。
- - 特許出願中の3機能サウナ - サウナ、岩盤浴、スチームの3つの機能を同時に利用できる前例のない施設。
トレーラーハウスは車両ナンバーを取得済みで、被災地に迅速に搬送可能です。災害時には、電力、通信、衛生、入浴環境を一体で提供できる拠点として機能するため、新しい災害支援の形として期待されています。
災害時の利便性
電力の供給
屋根に設置された6kWの太陽光パネルにより、TESLAの蓄電池に電力を蓄えます。停電時でも、スマホの充電、給湯、照明、扇風機、ポンプなど多様な用途に対応。これによって、災害時の「電力難民」問題の緩和が可能です。
通信の確保
Starlinkを使用することで、地上の通信インフラが使えない状況でも、高速インターネット接続を提供。このため、避難者や支援者がスムーズに情報をやり取りできることが可能になります。
衛生面の考慮
被災地のインフラに応じて、トイレやシャワー、給湯設備を整備。これにより、現地の衛生状態を保つことができます。
唯一無二の3機能サウナ
特許出願中の「サウナ×岩盤浴×スチーム」の機能を搭載することで、避難者の様々な身体的ニーズに応えられます。高温を好む方も、中温でゆっくり温まりたい方も、スチームでリラックスしたい方も、全てに対応可能です。これにより、心身ともに支援する新たな形が実現されています。
平常時の活用と今後の展望
平常時は前橋市でグランピングとして利用されています。このため、普段から運用されている安心感から、災害時の実用性が高まります。また、民間企業・自治体と連携し、OEMの相談も随時受け付けており、さらなる普及を目指しています。
代表者のコメント
「災害時に真に役立つ設備は、平時から稼働させているものです。今後もTHE W Relax Garden Resortは、移動式災害拠点としての社会的な役割を強化し、全国の被災地域に貢献していく所存です。」と代表取締役の友澤敏朗氏は語ります。
公式ウェブサイトで予約や相談を受け付けていますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。災害時には、プライベート空間を提供しつつ、多くの人々が求める支援も実現するこのトレーラーハウスは、これからの「災害時支援」における新しいスタンダードとなるでしょう。