リクルートライフスタイルと武田コンシューマーヘルスケアが手を組む新たな妊活プロジェクト
近年、日本国内で不妊を懸念するカップルが急増しており、夫婦の約3組に1組がこの問題に直面しています。特に、世界保健機関(WHO)の調査によると、不妊の原因の半数は男性に起因するとされているにもかかわらず、多くの男性がその現実に目を背けているのが現状です。従来の妊活は女性が主体となることが多く、男性が積極的に関与する文化が浸透していませんでした。
このような背景の中、リクルートライフスタイルは武田コンシューマーヘルスケアと連携し、妊活を男女共同で行う新しい文化を育てることを目指しています。これを実現するために、スマートフォンでできる精子セルフチェック『Seem』と、排卵日検査薬『ハイテスターH』との共同プロモーションが始まります。両社はお互いの特性を生かし、簡単にセルフチェックができる環境を整え、全国でこの取り組みを広めることを決定しました。
ジェンダーギャップに注目した調査も実施予定
このプロジェクトの一環として、リクルートライフスタイルと武田コンシューマーヘルスケアは、20代から40代の妊活経験者1000人を対象に「妊活ジェンダーギャップ調査」を行う計画です。世界経済フォーラムが毎年発表する「ジェンダーギャップ指数」に基づいておりますが、今回の調査では特に妊活における男女の意識の違いに焦点を当てます。 妊活を行うカップルにおけるギャップを理解することで、より協力し合うためのヒントを提供しようとしています。
誰でも参加しやすい妊活の環境を提供
この新たな取り組みでは、ドラッグストアの店頭で『Seem』と『ハイテスターH』が共同で陳列されます。これにより、パートナーと妊活について気軽に話し合うきっかけを作ることを狙っています。リーフレットの用意も予定しており、自宅への持ち帰りも可能です。 さらに、ドラッグストアの従業員向けの勉強会も開かれ、商品の理解を深めてもらうことで、より多くの人々に参加してもらえるようにします。
妊活みらい会議で夫婦のビジョンを共有
妊活を始めるにあたり、特に重要なのが「妊活みらい会議」です。これは夫婦が将来のビジョンを共有するための会議で、一緒に「みらい年表」を作成します。例えば、子どもを何人ほしいか、いつ出産したいか、仕事や住居についてのプランをお互いに話し合うことで、意見をすり合わせていきます。この過程が、夫婦としての気持ちを一つにまとめる助けとなります。
企業向けワークショップも提供
また、企業で働く男女を対象に、妊活を考えるワークショップ型セミナーを開始します。ここでは、自身のキャリアと妊娠・出産のタイミングを計画するための知識を提供し、パートナーと共に考える場を設ける予定です。この取り組みが広がることで、男女が共同で妊活に取り組むきっかけになればと考えています。
取り組みスケジュール
- - 11月上旬: 『Seem』と『ハイテスターH』の共同陳列開始
- - 11月11日: ドラッグストア従業員向け勉強会
- - 11月15日: 妊活ジェンダーギャップ調査結果発表
- - 11月21日: 企業向けワークショップ初回開催
妊活は、決して一人で抱えるべきものではありません。新たな文化の創造を通して、夫婦が共にサポートし合い、未来を築く手段としての妊活の重要性が今後一層高まることが期待されています。