AI学習システム「AxisPLUS」が特許を取得
株式会社ワオ・コーポレーション(以下、ワオ)とセカンドサイトアナリティカ(以下、セカンドサイト)は、共同でAIを活用した教育支援技術に関する特許を取得したことを発表しました。この特許は、ワオの自立学習システム「AxisPLUS(アクシスプラス)」に関連しています。
開発の背景
AxisPLUSは、主に中学校の教科書準拠教材を基に設計された学習システムです。生徒が自立して学べるよう、テスト、演習、解説映像、宿題等を統合した形で提供されています。特に、季節講習においては、生徒が得意な分野や苦手な分野を的確に把握し、効率よく前学期の内容を見直すことができる機能が求められていました。
このニーズに応えるために、ワオは長年蓄積してきた成績データを活用し、セカンドサイトの高度なデータ分析技術を駆使することで、生徒一人ひとりに最適化された学習プランの提供を実現しました。
本特許の内容
取得した特許は、学習システムにAIを統合することによって、次のような機能を有します。まず、学期中には教科書に即した映像教材や演習問題を使用した予習・復習が行われ、その際の学習履歴はシステム内に蓄積されます。
季節講習では、この蓄積された学習履歴をもとに、AIが生徒一人ひとりの成績データを分析します。この分析によって、AIは学習単元間の関連性や、個々の生徒が持つ「つまずき」の傾向を特定することができます。例えば、「ある単元の理解が別の単元の習得に与える影響」を解析し、生徒が「今、学ぶべき内容」を明確に提示します。
この結果、従来の一律の学習計画を超えて、個々の生徒に応じた最適化された学習プランが自動的に作成されるのです。
生徒にとってのメリット
このサービスは、AxisPLUS講習会に申し込んだ生徒に提供されます。生徒たちは、重要度に応じてグループ化された学習単元の提案を受けることで、学習計画が更に効率化されます。このようにして、生徒は無駄なく前学期の復習に従事でき、確実な学力向上が見込まれるのです。
今後の展望
ワオとセカンドサイトは、特許技術を基にAIを駆使した教育ソリューションのさらなる進化を追求しています。この技術によって、生徒たちが効果的に学ことができ、教育の質が向上することが期待されています。また、個別指導やオンライン学習プラットフォームなど、多様な教育現場での利用が見込まれています。
これからも、両社は連携を強化し、学習体験の向上と教育現場へのAI実装を推進していく予定です。
特許の基本情報
- - 特許公開番号: 特開2022-163824
- - 発明の名称: 教育支援装置、教育支援方法、およびプログラム
- - 要約内容: 生徒の学習を適切に支援するための教育支援装置の提供
会社概要
株式会社ワオ・コーポレーション
教育 사업全般を支えつつ、エンターテインメント、海外事業、研究開発などを展開。
セカンドサイトアナリティカ株式会社
AI技術を基にしたサービスおよびコンサルティングを提供する専門企業。