全国でPUSH!運動の概要
突然の心停止に直面した際、最も大切なのはその場にいる方の迅速な対応です。心臓マッサージ(胸骨圧迫)を行い、AED(自動体外式除細動器)を使用することで、救命の可能性は4倍にまで高まります。しかし、日本において毎年約9万人が心停止で亡くなっており、その約4割が胸骨圧迫を受けず、AEDによる電気ショックが行われる割合はわずか5%に留まっています。新型コロナウイルスの影響もあり、この状況は深刻化しています。
このような状況を打破するために、NPO大阪ライフサポート協会や複数の公益財団法人が連携し、胸骨圧迫とAED使用の普及活動を展開しています。これが“PUSHプロジェクト”です。
PUSHプロジェクトの目的
PUSHプロジェクトは、心停止となった人の命を救うために、以下の3つの重要な行動を促します。
1.
胸をPUSH - 胸骨圧迫を行うこと。
2.
AEDをPUSH - AEDを積極的に使用すること。
3.
あなた自身をPUSH - いざという時に行動を起こす勇気を持つこと。
このプロジェクトは毎年、8月10日を『心臓ハートの日』と定め、全国各地で救命講習会を開催しています。この日は、心臓の重要性を再認識する日として、様々な団体が連携し、心肺蘇生法を広めるための取り組みが進められています。2023年7月22日現在、すでに15の講習会が登録され、多様なプログラムが展開されています。
具体的な活動内容
8月10日(日)には大阪のあべのハルカスで、PUSHコースを受講できる講習会が開催されます。この講習は、子供からお年寄りまで誰でも参加可能で、現地参加に加え、オンライン参加もできる形式となっているため、幅広い層にアプローチできます。また、参加者には大阪の夏休みの自由研究にも役立つ教材がプレゼントされる特典もあります。
PUSHプロジェクトの広がり
PUSHプロジェクトは2008年から始まり、大阪を拠点にしている活動ですが、現在では全国13の地域に拡大し、さまざまな団体がその理念に賛同して活動を広げています。地域コア団体と連携することで、より多くの人に救命処置の知識を提供し、実際の緊急時に迅速な対応ができるようにすることが目的です。
取材のお願い
この運動の重要性を広めるため、ぜひ取材をお願いしたいと考えています。PUSHプロジェクトが目指す「胸骨圧迫とAEDの使用」を通じて、多くの命を救うための取り組みをご紹介いただければと思います。
参加方法や詳細情報
全国でのPUSH運動に関する情報は、以下の公式ホームページで確認できます。特に、講習会のスケジュールや参加申込み方法など、詳細が記載されています。
最後に
突然の心停止に備えることは、私たち一人ひとりにできる大切な使命です。救命処置を学ぶことで、周囲の人の命を救う可能性が高まります。PUSHプロジェクトを通じて、誰もが行動を起こせる社会を目指しましょう。