2025年「黒い美術(ART)」特別展の魅力
2025年に開催される特別展「黒い美術(ART)」では、黒色の多様性と美しさに焦点を当てています。この展示は、古来から日本人に深い感銘を与えてきた "黒" をテーマにし、多くの作品が公開されます。美術館での体験を通じて、黒が如何に人々の感情や思考に影響を与えるのかを探っていきましょう。
展示内容の見どころ
特別展では、水墨画や古筆、墨蹟を利用した掛軸が並びます。これらの作品は、黒い墨の織りなす濃淡によって、様々な風景や人物が巧みに描かれており、その表現の豊かさには驚かされます。さらに、工芸品としては、焼き物や漆芸品の美しさも見逃せません。釉薬や焼成方法の違いによって変化する黒の発色は、観賞者に深い感動をもたらすことでしょう。
展示される主な作品には、樂茶碗や瀬戸黒茶碗、漆を用いた棗(なつめ)や盆などが含まれ、多面な「黒」の芸術が実感できます。これらの作品は、各々の文化的背景や技術を反映しており、同時に日本の美意識にも貢献しています。
講演会の開催
特別展に関連して、元鶴見大学教授である小池富雄氏による講演会「漆黒美の愉しみ」が開催されます。この講演では、黒色が持つ文化的な意味や影響について深く掘り下げていく予定です。参加希望者は、事前の申し込みが必要ですが、無料で聴講できますので、ぜひ参加してその知識を深めましょう。
茶室「即心庵」での呈茶体験
美術展期間中、館内に再現された椅子式茶室「即心庵」では、特別な呈茶体験が提供されます。オリジナルのお菓子とともに一服のお茶を楽しむことで、黒の美術を体感することができ、心を和ませるひとときを過ごせます。茶室は展覧会のテーマに合わせた期間の日曜日に開放され、各回定員は7名と少人数制で、ゆったりとした空間で楽しむことができます。
展覧会の詳細
- - 会期: 2025年1月18日(土)~3月16日(日) 毎週月曜日が休館(ただし2月24日は開館)
- - 開催場所: 逸翁美術館(大阪府池田市栄本町12-27、阪急宝塚線池田駅から徒歩10分)
- - 観覧料: 一般700円(団体500円)、学生500円(団体400円)、中学生以下は無料
- - 開館時間: 10:00~17:00(入館は16:30まで)
是非、多様な表情を見せる黒い美術の世界を体感し、心に残る体験をお楽しみください。皆様のご来館をお待ちしております。