TMEICの会計業務を革新する新システム「Biz∫」を導入
株式会社TMEICは、会計システムの刷新を表明し、NTTデータとその子会社であるNTTデータ・ビズインテグラルのERPパッケージ「Biz∫」を導入した。これにより、TMEICの会計業務は2024年10月に新たに切り替えられる予定であり、業務効率化やデジタル化の実現が期待されている。
新システム導入の背景
設立から20年を迎えたTMEICは、さらなる業務の効率化と多様な働き方の実現を目指し、全社的な改革を進めている。この改革の一環として、経理業務のデジタル化を目的に、2022年3月に会計システム更改プロジェクトを始動した。旧システムの課題を解消し、柔軟な運用が可能な新しい会計システムの導入が必要とされていた。これに応える形でNTTデータは、TMEICのニーズに合った「Biz∫」を提案した。
新会計システムの特徴
新システムは、NTTデータが提供する「Biz∫」を核としており、ユーザー部門の業務負荷を軽減しながら、システム移行を実現した。具体的には、伝票の電子化やデータ分析機能の強化を図り、経理部門の業務が迅速かつ効率的に進むように設計されている。
さらに、分析ソリューション「Tableau」を活用することで、経営者が必要な情報を迅速に理解できる仕組みも導入されている。これにより、情報の可視化が進み、経営判断の迅速化が図られる。
導入の効果
1.
経理業務の効率化: 新システムは現行業務を大きく変更せず、各種自動化機能を活用し、業務のスピードアップを実現する。また、将来的な業務の拡大にも対応できる柔軟性を備えている。
2.
経営管理の高度化: データ分析機能を通じて迅速な情報収集を可能にし、経営者が必要なデータをタイムリーに把握できるようになる。
3.
短期間でのシステム移行: 既存のシステムからスムーズに切り替えを行い、導入にかかる負担を最小限に抑えることで、業務の混乱を防ぐことができる。
今後の展望
今後、NTTデータは日本企業のM&A加速に伴うグループ再編のニーズに応え、2029年までに10の企業グループへ「Biz∫」を中心にした会計システムの導入を目指している。この取り組みにより、日本のビジネスシーンにおける会計業務のデジタル化がさらに進むことが期待される。
まとめ
TMEICの会計システム刷新は、業務効率化を目指す重要なステップであり、NTTデータが提案した「Biz∫」がその中心に据えられている。このシステムの導入により、経理業務のデジタル化が進むことで、TMEIC自身のさらなる成長にも寄与することが期待されている。そして、今後の展望において、NTTデータが新たなビジネスのニーズに応じてシステムを提供していくことで、業界全体のデジタル化も加速していくことだろう。