Datorama Japan株式会社(デートラマ)がこのたび、運用型広告レポート作成支援システム「glu」(グルー)とのデータ接続を開始したことを発表しました。この接続により、デジタルマーケティング支援企業であるアタラ合同会社が提供するgluが結集した運用型広告データが、Datorama上でダッシュボード化され、より効果的な分析が可能になることが期待されます。
gluの概要と機能
gluは、Google AdWordsやYahoo!プロモーション広告、Facebook広告、Criteoなど、約20の広告媒体およびツールと連携しており、運用型広告の管理を一元化し、自動でレポートを生成するのが特徴です。この統合により、マーケティング活動の効果を測定・分析するプロセスが円滑になり、データの可視化が進みます。
Datoramaとの接続を通じて、運用型広告データだけでなく、純広や動画、テレビなどの非運用型広告データ、さらには売上や予算データといったその他の情報も統合され、効率的にダッシュボード化されます。このダッシュボードにより、マーケティングの各種KPI(重要業績評価指標)の管理や予算の進捗状況をリアルタイムで把握することが可能となります。
Datoramaとの連携のメリット
Datoramaを活用することで、ブランド企業や広告代理店にとっては以下のようなさまざまな利点があります。
ブランド企業向けの主なメリット
- - gluの運用型広告データの可視化が進むことで、データをリッチ化できる。
- - 運用型広告だけでなく、販促データやCRM(顧客関係管理)データと売上データを統合し、一元管理が可能。
- - 日次、前週比、曜日比などの詳細な効果測定がダッシュボード上で容易に管理可能。
- - KPIの進捗状況に問題が発生した際には、設定したアラートによりリアルタイムで配信される。
代理店向けの主なメリット
- - 運用型広告データとそれ以外の広告関連データ、過去の実績を統合し、クライアントごとに予実管理を行うことで、業務が効率化。
- - 業種別、媒体別、営業チーム別などのデータを可視化し、効果測定をリッチ化できる。
- - Datoramaのダッシュボードを活用することで、全体の調達コストや利益予測を一元的に管理できる。
マーケティング業界の透明化への対応
最近、マーケティング業界では「透明化」というキーワードが注目を集めています。マーケティングデータの増加は続いており、ROI(投資利益率)の透明化には、効果的なデータ統合と分析が不可欠となります。Datoramaとgluの連携により、ブランド企業や広告代理店、メディア運営会社にとって、マーケティングビッグデータの収集と統合の環境を構築する一助となるでしょう。
今後は、gluで収集したアトリビューション分析データをDatorama上で統合し、新しいダッシュボードやベンチマークの提供を目指しています。この取り組みにより、マーケティング活動のさらなる効率化と事業成長の実現が期待されます。
企業紹介
アタラ合同会社は2009年に設立され、Webを活用したテクノロジーソリューションの開発やマーケティング戦略の立案、導入などを手掛けています。
Datorama Japan株式会社は米国Datorama Inc.の日本支社であり、数十のデータソースを統合したSaaS型プラットフォームを提供し、世界中のマーケターに信頼されています。アナリストから高い評価を受けており、エンタープライズ顧客に対する顕著な経済的価値をもたらすことが確認されています。今後も両社は連携を深め、マーケティング分析の進化に貢献していくことでしょう。