新宿区の公立保育所におけるCoDMON導入について
株式会社コドモンは、2025年1月27日より東京都新宿区にある20の公立保育所で、同社が開発した保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON」を導入することを発表しました。この取り組みは、新宿区が保護者の利便性を向上させるだけでなく、職員の行政業務の負担を軽減し、保育の質を向上させることを狙いとしています。
CoDMON導入の主な機能
新宿区の公立保育所で導入されるCoDMONには数多くの便利な機能があります。
遅刻・欠席・お迎えに関する連絡
この機能では、保護者がアプリを通じて、遅刻や欠席、お迎えの連絡を簡単に行うことができます。これにより、電話を使わずにリアルタイムで園に情報を伝えることが可能になります。
お知らせ一斉配信
保護者への連絡も簡素化されており、クラスや園児を指定して事前に登録されたテンプレートから選ぶことで、必要な情報を迅速に発信できます。
電子連絡帳の導入
園児の様子を記録する連絡帳がデジタル化され、保護者は家庭での子どもの様子を簡単な選択肢から報告することができるようになりました。また、園からのフィードバックもシステムを通じて受け取ることができます。
QRコードによる登降園管理
登降園の記録はQRコードを活用して自動的に行うことができ、保護者はスマホアプリを使って状況を共有することができます。
アンケート機能
保護者に対するアンケートも配信可能で、年次やクラスごとに設定できるので必要な情報を得やすくなります。
指導案・日誌作成のサポート
コドモン上に帳票をアップロードすることで、日誌や発達経過記録などがデータで一元管理され、保育の質の向上に寄与します。
ドキュメンテーション機能
「ドキュメンテーション」とは、子どもたちの活動を記録する活動です。CoDMONではこれを簡易化し、日誌や掲示物、連絡帳が一括で生成でき、業務の安心化が図られます。
政府によるICT推進の背景
2021年に発足したデジタル庁がICT化の推進を掲げる中、厚生労働省や文部科学省も保育士の職業魅力や学校でのデジタル化を進めるための方針を打ち出しています。保育の現場でもICTの導入は急務となっており、特にSaaSと呼ばれるクラウドサービスは、市場での競争力を高める要因とされています。
SaaSサービスは、導入にかかる時間を大幅に短縮し、低コストで優れた機能を提供することができるため、特に保育・教育施設にとって助けとなります。このように、CoDMONが新宿区の保育所に導入されることで、さらなるデジタル化が期待されており、保育の質の向上につながることに期待が寄せられています。
株式会社コドモンの概要
コドモンは、保育・教育施設向けのICTサービスを提供する企業で、地域の保護者や保育園の職員、さらには社会全体を視野に入れた強化策を推進しています。今後も保育現場の業務効率化や質の向上を目指し、さまざまなサービスの展開を実施していく予定です。