HITOWAケアサービス、インドネシアで介護人材育成を開始
HITOWAグループの一員として、生活総合支援サービスを展開するHITOWAケアサービス株式会社が、インドネシアの大学と連携し、介護人材の育成と採用を行うプロジェクト、"HITOWA CARE ACADEMY INDONESIA"を2025年5月に創設します。このアカデミーは、インドネシア有数の大学の看護学部に在籍する学生を対象に、日本式及びHITOWA独自の介護を学ぶための講座を提供することを目的としています。
プロジェクトの目的と内容
HITOWAケアサービスは、インドネシアで看護学校に通う学生たちに、日本の介護システムや実技を学ぶ機会を提供することで、優れた人材を確保することを目指しています。本年10月の開講に向けて準備が進められ、受講生が一定の知識を習得した段階で、半年後には正社員として会社に迎える方針です。この取り組みを通して、高度な介護人材を持続的に確保し、独自のヒューマンタッチを大切にした介護サービスの価値を高めることも狙いとしています。
さらに、HITOWAでは、介護職員のキャリアアップに対する支援も視野に入れた仕組みづくりを検討中です。このアカデミーでは、まず日本からインドネシアの大学教諭に教育を行い、その教諭が現地の学生に指導するという形で知識の普及を図ります。すでにインドネシア大学とアサピィア大学との間で協力体制が確立されており、今後は他の教育機関とも連携を積極的に進めていきます。
講座の内容
講座プログラムは約80時間の内容を予定しており、2026年10月には第一期生の受け入れが予定されています。受講者は、日本の介護文化を学ぶとともに、ボディメカニクス(身体力学)や介護保険制度に関する知識を得ることができ、自身の介護スキルを确保することが期待されています。特にHITOWAスタイルの「半歩先のケア」を学ぶことで、より質の高いサービスを提供できる専門家としての成長が促進されます。
また、HITOWAでは、最新の介護DX技術も積極的に活用しています。パナソニック社と共同開発した「ライフレンズ」を始めとする監視システムを用いることで、24時間の見守りを実現しており、テクノロジーを駆使したサービス向上を目指しています。
背景と展望
このアカデミーの構想は、2019年にインドネシアの大学視察を行った際に始まりました。新型コロナウイルスの影響で、学生の来日が遅れる中でも、2022年には4名の学生が日本でのインターンシップを経験し、その後も優秀な学生が当社での勤務を希望するなど、進展が見られました。インドネシアと日本の架け橋として、リアナ・セグラス株式会社とのパートナーシップにより、実際の人材の受け入れや教育プログラムの整備が進められています。
今後もこの取り組みを通じて、介護人材の質を向上させ、持続可能な仕組みを構築し、高齢社会における介護の課題解決を目指すHITOWAケアサービスの努力に期待が寄せられています。無論、国際協力を醸成するこの活動は、両国間の絆を深め、介護業界全体の発展にも寄与することでしょう。