神戸市に新たな研究拠点「アイパーク神戸」の誕生
神戸市中央区の港島地域に、賃貸ラボ型の研究開発施設「アイパーク神戸(仮称)」が建設されることが決定しました。このプロジェクトは、日鉄エンジニアリング株式会社が設計・施工を担当し、三菱商事都市開発株式会社が中心となって進めています。医療関連産業に特化したこの施設は、神戸市が掲げる神戸医療産業都市構想の一環として、不安定な社会情勢や環境問題に対応したサステナブルな開発を目指しています。
賃貸ラボ型施設の特徴
「アイパーク神戸」は、医療研究機関や病院、企業のニーズに応える痛快な賃貸ラボ型施設です。建物の大半は研究開発スペースとして利用され、フレキシブルな区画設定を実現。テナントの特性に応じた共用設備が整えられ、利用者それぞれが快適に作業できる環境が整います。また、BCP(事業継続計画)対応や省エネ対策にも力を入れており、持続可能な発展を遂げるための環境配慮があらゆる面に反映されています。
特に、大きな開口部の窓は採光や景観を重視し、開放感のある内部通路を作り出すことで、テナント同士のコミュニケーションを促進します。これは、研究開発が行われる現場において、意見交換やアイデア発散が行いやすい空間を実現することを目的としています。
環境への配慮と地域への貢献
この施設は、神戸医療産業都市構想の実現を手助けするだけでなく、地域に根差した企業活動を促進する役割も果たします。静穏で活気溢れる環境により、医療関連企業や研究機関が集まり、イノベーションが生まれる場として機能することが期待されています。神戸市が1998年からつづけている医療産業の集積を進める取り組みは、現在350社以上の関連企業が参加しており、国内最大級の医療産業集積地として成長してきました。
今後のスケジュール
「アイパーク神戸」の着工は2026年7月を予定しており、竣工は2027年10月に見込まれています。約12,000㎡の延床面積を持ち、鉄骨構造で地上8階建てのこの施設は、研究開発のみならず、医療関連のビジネス拡大にも寄与することでしょう。
日鉄エンジニアリングは、これまで培ってきた鋼構造エンジニアリングの技術力を活かし、地域経済や社会の持続可能な発展に貢献する場を創造することに全力を尽くします。これにより、神戸市の未来がより明るいものとなることを期待しています。