NEDO事業に7者参画
2024-06-28 13:38:24

市場主導型混雑管理に向けた技術開発!三菱総合研究所ら7者でNEDO事業に参画

再生可能エネルギー拡大に向けた新たな挑戦:市場主導型の混雑管理技術開発



再生可能エネルギー(再エネ)の導入拡大は、地球環境保護に不可欠です。しかし、再エネ導入が進めば進むほど、電力系統の混雑という課題が顕在化してきます。従来の再給電方式では、価格シグナルが働かず、電力システム全体の最適化が難しい状況でした。

そこで注目されているのが、市場主導型の混雑管理です。この方式では、電力市場の取引を通じて、系統混雑を解消するための適切な価格シグナルが生まれ、再エネの導入促進と電力システム全体の効率化を両立できると期待されています。

三菱総合研究所、送配電システムズ、日立製作所、電力中央研究所、テプコシステムズ、横浜国立大学、東京工業大学の7者は、この市場主導型の混雑管理実現に向けた技術開発を進めるため、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募する「電源の統合コスト低減に向けた電力システムの柔軟性確保・最適化のための技術開発事業(日本版コネクト&マネージ2.0)」に参画しました。

本事業では、市場主導型の混雑管理適用時の費用対効果を検証するとともに、SCUC/SCEDロジックの高度化や新規技術の調査・検討を行います。SCUC/SCEDとは、発電機の起動停止計画や経済負荷配分を決定する際に、系統の制約条件を考慮する重要な技術です。

7者は、本事業を通じて、市場主導型混雑管理の課題解決、電源統合コストの低減、電力システム全体の最適化に貢献することを目指します。

日本の電力システムの未来を拓く革新的な技術



本事業は、再エネ導入拡大と電力システムの安定運用という二つの課題を同時に解決するための重要な取り組みです。市場主導型の混雑管理技術は、日本の電力システムの将来を大きく左右する可能性を秘めています。

7者の連携による革新的な技術開発が、日本のエネルギー政策の転換期に大きな役割を果たすことが期待されます。


トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。