株式会社ビズジーンがこのたび、新しい遺伝子検査『VisInact®(ビズインアクト)』を発表しました。この新技術は、インフルエンザウイルスを不活化し、高精度に遺伝子を特定することが可能です。ビズジーンは以前より、新型コロナウイルスに対するPCR検査を約30万件支援してきた実績がありますが、今後はインフルエンザの検査にも大きく貢献する見込みです。
VisInact®の革新技術
VisInact®の特長としてまず挙げられるのは、ウイルスの迅速な不活化です。これにより、作業者の安全性が確保され、感染症対策としての信頼性が向上します。また、高精度なPCR反応が行えるため、病原体の遺伝子を安定して保存し、しっかりと解析することが実現されました。さらに、再解析のコストを削減し、標本の劣化を防ぐことで、経済的な効率性も大きく向上します。
今なぜVisInact®が必要か
新型コロナウイルスと季節性インフルエンザが同時に流行する中、VisInact®は両方のウイルスを効果的に不活化し、簡潔かつ高精度での遺伝子解析を可能にします。これにより、医療機関や検査所においては、より迅速に適切な対応ができる体制が整うでしょう。
ダイレクトPCRの仕組み
VisInact®はダイレクトPCR技術を採用しており、通常のPCRでは必要とされる遺伝子抽出や依頼が一切不要です。これは、検体と試薬を直接混ぜるだけで遺伝子の増幅が行えるため、特別なスキルも必要なく、迅速な検査が可能になります。この特徴により、検査がより手軽になり、医療現場の負担が軽減されることでしょう。
製品概要と発売時期
「VisInact」は2025年1月中旬からの発売を予定しています。 書類でのお問い合わせはメールか、公式サイトの問い合わせフォームから受け付けています。
ビズジーンについて
株式会社ビズジーンは2018年に設立された大学発のスタートアップ企業で、大阪大学の研究成果をベースにしており、遺伝子解析やウイルス・細菌の機能評価を駆使して企業や研究機関の製品開発を支援しています。今回の技術により、検査所の安全性向上や、コストの最適化が実現することが期待されます。
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