恵比寿での新たなビジネス創出を目指すセットアップオフィス
2023年、東京都渋谷区のサッポロ不動産開発株式会社が西武信用金庫の恵比寿ビル6階に新しいセットアップオフィスをオープンしました。この取り組みは、古くなった物件の競争力を向上させ、特にスタートアップ企業が増えている恵比寿エリアにおいて、柔軟な働き方を提供することを目的としています。
西武信用金庫恵比寿ビルは、東京メトロ日比谷線恵比寿駅から徒歩1分というアクセスの良さが特徴です。西武信用金庫の恵比寿支店とオフィスを併設したこのビルは、企業にとって魅力的な立地に位置しています。この機会に、テナントの退去を受けてサッポロ不動産開発は、内装と家具を備えたセットアップオフィスとしてフロアの全面改装を行い、スタートアップ企業のニーズに応じた新たな執務空間を提供します。
セットアップオフィスとは、入居時にかかる工事期間を短縮し、テナントの工事費用を軽減し、退去時の原状回復工事による廃棄物を削減する新しいオフィスの形です。このビルの6階には、51.48坪(約170.18㎡)の広さを持つオフィススペースが用意されており、個別空調や男女分かれたトイレ、2つの会議室、1つのWEBブースが完備されています。
また、西武信用金庫は長年にわたってスタートアップ企業を支援してきており、西武しんきんキャピタルを通じての投資ファンドへの出資など、幅広い活動を行っています。この新プロジェクトは、スタートアップへの支援における新たな取組として位置づけられます。
サッポロ不動産開発は、恵比寿という地域において、既に複数の自社物件でセットアップオフィスを手掛けており、そのノウハウを生かしている点も特徴です。今後は、サッポロ不動産開発にとっても新たな展開として、ノンアセット事業の一環として物件の施工体験を広げていくことでしょう。
また、本プロジェクトでは、サッポロ不動産開発が賃借したこのフロアの管理やテナントの入退去を行うことで、西武信用金庫はリーシングや管理業務の負担を軽減し、安定した賃料収入を得ながら物件の価値向上を図ることが可能になります。
サッポロ不動産開発は1994年から恵比寿でまちづくりを続ける企業であり、西武信用金庫もその歴史を1951年まで遡ります。両社は、この地域に深く根付いたパートナーシップを持ち、今後も連携を強化しながら恵比寿の発展に寄与していくと考えられます。
物件概要
- - 物件名: 西武信用金庫恵比寿ビル
- - 所在地: 東京都渋谷区恵比寿西1-20-2
- - 最寄駅: 東京メトロ日比谷線恵比寿駅徒歩1分
- - 竣工年: 1994年
- - エレベーター: 有
- - 耐震: 新耐震基準
- - 駐車場: 無
セットアップオフィスの概要
- - 階層: 6階
- - 面積: 51.48坪(170.18㎡)
- - 空調: 個別
- - 床仕様: OAフロア
- - トイレ: 男女トイレ別
- - 会議室: 2室
- - WEBブース: 1室
この新たな取り組みが、恵比寿エリアのビジネス環境を一層活性化することに期待が寄せられています。