希望の大麦プロジェクト
2020-06-05 14:01:03
東北復興の新しい一歩!希望の大麦プロジェクトが実現する環境保護と地域活性化
東北復興の新たな試み
アサヒグループホールディングス株式会社と一般社団法人東松島みらいとし機構が共同で展開する「希望の大麦プロジェクト」は、2014年から東日本大震災で被災した宮城県東松島市において、大麦栽培を通じた地域活性化に取り組んでいます。このプロジェクトは、毎年収穫される「希望の大麦」を使い、クラフトビール『希望の大麦エール』の醸造から始まりました。
新たな挑戦:麦わらストローの製造
本年、このプロジェクトは新たなチャレンジとして、麦わらを用いた『希望の大麦ストロー』の製造を開始します。この取り組みは、東北復興だけでなく、環境保護や地域の雇用創出を目指すものです。持続可能性を志向する中で、使い捨てプラスチックによる海洋汚染が深刻化する中、代替品として注目される麦わらストローが再評価されています。
ストローの語源は「麦わら」に由来し、中空構造の麦わらはカットするだけでストローとして利用することが可能です。プラスチックストローが普及する以前は、日常的に使用されていましたが、時代の変化とともにほぼ全てがプラスチックに取って代わりました。現在、収穫後の麦の茎はそのまま畑に撒かれることが一般的ですが、麦わらを丁寧に選別し、加工することで新たな形で利用されることになります。これにより、消費者への持続可能性に関する啓発活動にも寄与することが期待されています。
麦わらストローの特性と適用例
麦わらストローは、紙製ストローと比べて高い強度と耐水性を誇り、水分を含んでも柔らかく変わらないため、使用感が優れています。農作物としての特性上、ストローの長さや太さは様々であり、その自然な風合いも特徴的です。実際に、1本の麦からは2〜3本のストローを生産可能です。
今年度は試験的に、東松島みらいとし機構の試験圃場で30,000本のストローを製造する予定です。また、アサヒグループは、持続可能性の向上を目指し、使い捨てプラスチックカップの削減を促進するため、「森のタンブラー」というマイカップの提案や、ストローに関するワークショップを通じて環境問題について学ぶ機会を提供していきます。
持続可能なビジネスモデルへの取り組み
このプロジェクトは、石川県で麦わらストローを製造・販売している株式会社ロータスコンセプトの協力を得て進行しています。当初の目標であった東北復興支援に加え、今後は地域の自立した製造と販売につなげることを目的として、なるべく地元での資源循環を促進し、持続可能なビジネスモデルの確立を目指しています。
アサヒグループは、新経営理念「Asahi Group Philosophy」を掲げ、その行動指針として「事業を通じた持続可能な社会への貢献」を重視しています。今後も、自然の恵みを生かした事業を通じて、環境負荷の低減やCO2の排出削減に努め、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進し続ける方針です。
このように「希望の大麦プロジェクト」は、地域の復興だけでなく、環境問題の解決にも貢献する画期的な取り組みであり、今後の展開にますます期待が高まります。
会社情報
- 会社名
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アサヒグループホールディングス株式会社
- 住所
- 東京都墨田区吾妻橋1-23-1
- 電話番号
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