ベトナムのエネルギー革命が進む
ベトナム南部のカントー市に建設中のオモン第4発電所は、国のエネルギー政策において重要な役割を果たすプロジェクトです。この発電所向けに、三菱重工業が最新鋭のM701JAC形ガスタービン2台を受注しました。これは、ベトナムから初めてのJAC形ガスタービンの受注で、国内の電力需給を安定させるだけでなく、エネルギー安全保障の強化や環境負荷の軽減にも寄与することが期待されています。
高効率なガスタービンの導入
今回の受注により、オモン第4発電所は最大115万5,000kWの出力を見込むガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備の中核を担うこととなります。この技術は、世界最高レベルのコンバインドサイクル効率64%以上を誇り、300万時間を超える運転実績に裏打ちされた信頼性があります。これにより、クリーンで安定した電力供給が実現されるでしょう。
プロジェクトの概要と展望
この事業は、ベトナム国営産業エネルギーグループと、EPC取りまとめを担う韓国の斗山エナビリティ社との協力により進められており、2028年の完成を目指して着工されました。発電所完成後は、ベトナム全体の設備容量を930万kW以上に引き上げ、特に電力需要が急増しているメコンデルタ地域に安定した電力を供給することになります。
ベトナムのエネルギー計画への貢献
ベトナムは、電力のエネルギーミックスの多様化、石炭依存の軽減、そして再生可能エネルギーの拡大を目指しています。これらの目標は、ベトナム電源開発計画VIII(PDP8)に掲げられており、三菱重工業はGTCC技術を提供することで、本計画への貢献を強化しています。また、2050年までにネットゼロエミッションを達成するという国家的目標へのサポートも行っています。
環境への影響と未来への展望
三菱重工業は、高効率で信頼性の高いガスタービン発電設備の普及を進めています。この技術は、エネルギー供給の安定性に寄与するだけでなく、地球環境の保全にも直結します。脱炭素化を通じて、持続可能な社会の構築に寄与したいという同社の意向が確認されており、今後の展開に期待が高まります。
詳細については、
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