「グリルにんじん」の挑戦
1978年に創業した「グリルにんじん」は、京都の地で長年愛され続けてきた洋食店です。現在、創業者である初代マスターが末期癌で治療中のため、彼の理念を守りながらこの店を継続するための挑戦が始まりました。私、近藤太地は父の想いを受け継ぐ責任を感じ、このプロジェクトを立ち上げることとなりました。
父の職人精神
私の父は、どんな時でも手を抜かず、ただ本格的な洋食を作り続けることに情熱を注いできました。彼自身がフルに稼働する厨房の中で、料理の腕を磨きながらも、接客や経営には苦手意識がありました。それでも、彼の誇り高い職人精神が、この店を支えてきたのです。
父は38年間、毎日店舗に立ち続け、数多くの幸せをお客様に届けてきました。しかし、長年の努力の裏には、経営の厳しさや家族の苦労が隠されていました。私がこの店を継ぐと決意するまでには、いくつもの衝突や葛藤があったのです。
店を継ぐ決意
大学卒業後、一度は家業を離れましたが、30歳で父の健康状態が悪化した際に復帰しました。経営の厳しさや店舗維持の課題に直面しながらも、父が築いてきたお店を守りたい一心で取り組んできました。法人化を進めることで、経営の安定化を図りながら、地域の食文化を次世代に伝えるピースを積み重ねてきたのです。
クラウドファンディングの意義
私たちのクラウドファンディングは、単なる資金調達にとどまらず、父が築いた洋食文化を次世代へ継承するための挑戦です。家業として培った職人の信念を守りながら、父のダイナミックな料理を未来へとつなげるのです。私自身、父が愛した味を守り、多くの人々にその素晴らしさを広めることが使命です。
終わりなき挑戦
今、父はホスピスに入院し、余命わずか1ヶ月という状況です。彼が厨房で味わい深い料理を作っていた日々が、次第に懐かしい思い出となっています。私たちのスタッフも「マスターの味を守り抜く」をモットーに、厨房で一緒に奮闘しています。お客様からの「マスターの料理が好きだった」との声が、父の努力を再確認させてくれます。
皆様へのお願い
このような厳しい状況にあたる中、私たちは皆様のご支援を心からお願い申し上げます。今回のプロジェクトでは、リターンとしてお食事券や洋食弁当のデリバリーなどを準備いたしております。収益は全て店舗の運営費に充てられ、父が愛した洋食文化を守ります。ぜひ、私たちの挑戦にご協力いただき、未来の「グリルにんじん」を一緒に創り上げていってください。あなたの応援が、次世代へと続く大きな力となります!