Twitterマーケ効果測定調査
2013-03-27 18:41:07
Twitter公式アカウントのマーケティング効果:KGI調査で明らかにされたブランド好意度と購入意向の向上
Twitter公式アカウントのマーケティング効果:KGI調査で明らかになった真実
近年、多くの企業がTwitter公式アカウントを活用したマーケティングに力を入れていますが、その効果を正確に測定することは容易ではありませんでした。従来の指標だけでは、エンゲージメント向上によるブランドへの影響を明確に捉えることが難しかったのです。
しかし、この課題に対し、画期的なKGI調査が登場しました。本調査では、公式アカウントのフォロワーと非フォロワーへのアンケート調査を実施。さらに、フォロワーのTwitter利用履歴(フォロワー歴、RT数、いいね数など)を分析することで、アカウント運用によるブランドへの影響を多角的に評価しています。
調査手法:因果関係の解明
従来の測定方法では、「鶏が先か卵が先か」というジレンマがありました。つまり、ブランドへの関心が高かったユーザーがアカウントをフォローしたのか、それともアカウントをフォローしたことでブランドへの関心が高まったのか、明確な因果関係を特定することが困難でした。
本調査では、フォロワーのエンゲージメント履歴とアンケート結果を組み合わせることで、この因果関係を明らかにすることに成功しました。
調査結果:フォロワーの意識変容
ニッセンとファミリーマートの公式アカウントを対象とした調査では、興味深い結果が得られました。
フォロワーの7割以上が、ツイートの内容やキャンペーン情報といったアカウント自体の魅力をフォロー理由に挙げており、もともとブランドファンではなかった層の獲得に成功していることが示唆されました。
さらに、もともとブランドファンであったユーザーは、アカウントフォローによってさらにブランドへの愛着を深めたと回答しました。一方、元々ブランドファンではなかったユーザーも、アカウントフォローをきっかけに商品・サービスに興味を持ち、購入意向が高まったと回答しています。
KGI分析:ブランド想起率、好意度、購入意向の向上
KGI分析では、フォロワーと非フォロワーを比較することで、公式アカウント運用によるブランドへの具体的な影響を測定しました。その結果、フォロワーは非フォロワーと比べて、ブランド想起率、好意度、購入意向が有意に高いことがわかりました。これは、公式アカウントが優良顧客の獲得・育成に貢献していることを示しています。
さらに、エンゲージメントの高いフォロワーは、低いフォロワーと比べて全てのKGIにおいて高い値を示しました。これは、エンゲージメントの向上とKGIの向上に強い相関関係があることを示唆しています。ただし、フォロワー歴の長さとKGIの関係性については、企業や指標によって異なる結果が見られました。
LTV分析:購入量の増加
LTV分析の結果、フォロワーは非フォロワーと比べて2~3倍の購入量を示し、特にエンゲージメントの高いフォロワーは、さらに高い購入量を示しました。 このことは、公式アカウント運用が顧客生涯価値の向上に大きく貢献することを示唆しています。
まとめ:Twitter公式アカウント運用の重要性
本調査の結果は、Twitter公式アカウントの戦略的な運用が、ブランド認知度、好意度、購入意向の向上、ひいては顧客生涯価値の向上に繋がることを明確に示しました。エンゲージメントを重視した運用が重要であり、効果測定にはKGI調査が有効であることが示されています。
企業は、本調査結果を参考に、Twitter公式アカウント運用を最適化し、マーケティング効果の最大化を図るべきです。
会社情報
- 会社名
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株式会社トライバルメディアハウス
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