野村不動産ホールディングス、アクシオのクラウドID管理サービス「Keyspider」導入で業務効率化とコスト削減を実現
野村不動産ホールディングス株式会社は、多角的な事業展開を行う総合不動産業として、国内外で事業を拡大しています。同社は、更なる事業成長と顧客サービス向上のため、ID管理システムの刷新に着手。その結果、アクシオ株式会社が提供するクラウド型ID管理サービス「Keyspider」の導入に至りました。
ID活用の高度化による業務変革
今回のシステム刷新は、顧客データの蓄積・分析基盤の整備、商品・サービス価値向上、そして業務効率化・利便性向上を目的としています。 野村不動産グループは、安全なICT環境を提供するだけでなく、ICTリソースの最適化と標準化によるステークホルダーのQOL向上も推進しています。
刷新における主な狙いは、IDガバナンスの強化による情報セキュリティの高水準化と、将来を見据えた柔軟でシームレスなID活用の高度化による業務変革です。
Keyspider導入による具体的な効果
Keyspider導入により、野村不動産ホールディングス株式会社は下記の効果を実現しました。
将来を見据えたID連携: 新たなクラウドサービスとの連携を迅速に実現し、既存オンプレミスシステムとの連携も継続して保証されます。
業務効率化: ユーザーの異動や申請、ライセンス追加などの運用作業を自動化することで、業務作業量を約50%削減しました。
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コスト削減: システム運用コストを41%削減しました。KeyspiderとAWSのサーバーレス構成により、ハードウェア/ソフトウェアの更改から脱却し、リソースとコストを業務改善や機能拡張に充当できるようになりました。
Keyspiderの特徴
Keyspiderは、クラウド型のID管理サービスです。従業員が適切なシステム利用権限のみを持つようにID情報を集約・管理し、「IDの最小権限の原則」に基づいた設計となっています。情報セキュリティガバナンス強化に大きく貢献するシステムであり、日本企業の組織構造に最適化された機能が多数搭載されています。
アクシオとKeyspider
アクシオ株式会社は、統合認証基盤やシングルサインオンなどのID管理ソリューションを提供する企業です。Keyspiderは、情報システム担当者の業務効率化を支援するクラウドID管理ツールです。社内外のシステムのID発行・管理をクラウド上で制御し、チームや役職に応じた利用可能ツールの設定や、人事異動に合わせたアカウント変更も容易に行えます。さらに、「兼務」や「発令日指定」など、日本企業特有の複雑な組織運用にも対応可能です。
まとめ
野村不動産ホールディングス株式会社におけるKeyspider導入事例は、ID管理システムの刷新による業務効率化とコスト削減の成功例として注目に値します。 本事例は、多くの企業が抱えるID管理の課題解決に向けた有効なソリューションを示唆しています。 今後、同様の取り組みが他企業にも広がる可能性が高く、企業のデジタル化推進において、ID管理の重要性が一層高まることが予想されます。