新年を彩る文楽公演の魅力を深堀り！時代物の名作たち

国立文楽劇場初春文楽公演の魅力

毎年恒例の初春文楽公演が、2025年1月3日から国立文楽劇場で開催されます。新年の幕開けを華々しく彩るこの公演。今年は特に注目すべき演目が揃い、観客を惹きつけてやまない内容となっています。

公演の概要

初春文楽公演は、これまで多くの名作を上演してきましたが、2025年の演目の中で特に目を引くのは、なんと28年ぶりに上演される『新薄雪物語』です。さらに、明るい祝いの言葉をもとにした『寿式三番叟』や、悲劇的な恋の物語を描く『摂州合邦辻』、人間の愛と勇気をテーマにした『壺坂観音霊験記』、そして有名な歌舞伎作品『連獅子』と多彩な演目が揃っています。これらの作品が織りなす文楽の世界を、ぜひ多くの方に体験していただきたいです。

3部構成の演目

この公演は3部構成で、各部にはそれぞれ魅力的な作品が並びます。まず、第1部では『寿式三番叟』が幕を開けます。祝いの言葉に乗って人形たちが舞い踊るこの演目は、正月にぴったりの華やかさです。その後に上演される『摂州合邦辻』では、義理の息子に恋をした女性が引き起こす悲劇が描かれ、観客の心を打つ真実の告白が待っています。

第2部では、28年振りの『新薄雪物語』をご紹介。恋愛と家族の絆が試される中、親たちが子どもを守るために奔走する姿は、観る者に深い感動を与えることでしょう。

そして第3部では、視力を失った夫婦の愛を描いた『壺坂観音霊験記』と、圧巻の舞台で繰り広げられる『連獅子』が上演されます。文楽ならではの三頭の獅子が舞う場面は、一見の価値があります。

新年を祝う特別な演出

国立文楽劇場では、毎年お正月に特別な装飾を施しており、舞台上部には「にらみ鯛」や「大凧」が飾られます。令和8年の大凧には「今年の漢字」が清水寺貫主の森清範様によって揮毫され、観客の皆様に新年の雰囲気を一層感じさせます。さらに、公演期間中には来場者限定でオリジナル手ぬぐいの抽選プレゼントも用意されています。

チケット情報と公演日程

初春文楽公演は、「寿式三番叟」や「新薄雪物語」など、各部の公演時間に分かれております。料金は一般6,500円、学生4,600円というリーズナブルな設定で、障害者割引も適用可能です。

公演は12月29日から1月1日まで休業する電話予約を介して行われるので、早めの予約をお勧めします。

この新春文楽公演で、素晴らしい演目の数々を楽しみながら新しい年の始まりを感じてください。