西日本電信電話株式会社(NTT西日本)は、地域の脱炭素化を進めるためのEV(電気自動車)導入ソリューションの共創パートナーを募集しています。この取り組みは、NTTビジネスソリューションズ株式会社(NTTBS)が提案する商用サービス「N.mobi」を活用し、企業や自治体が保有している車両のEV化を支援するものです。
NTT西日本は、単にEV車両の導入を促進するのみならず、マンションや公共施設へのEVカーシェアリングシステムの設置を通じて、より広範な脱炭素社会の実現を目指しています。これにより、地域におけるCO2排出削減に貢献しつつ、利用者にとっての利便性も向上させることを狙っています。
このプログラムは、2022年から始まった事業共創プログラム「Business Match-up! For Next Value」の第4回として実施されます。過去の開催では、実際に1社が商用サービスを展開し、他の2社とは実証実験を行うなどの成果が出ています。今後もさらなるサービス提供を目指し、地域のパートナーシップを深めていく計画です。
特に、今回の共創パートナーの募集は、以下の4つの業界をターゲットにしています。まず一つ目は不動産業です。特にマンションデベロッパー向けに、建設費が高騰している現在でも入居者へ付加価値を提供することでサービスの差別化を図ります。次に運輸業。中堅や中小の物流会社を対象に、環境負荷の軽減や業務改善につながるサービスを共同で開発します。
さらに、観光業にも注目が集まっています。リゾートホテルや旅行会社と連携し、宿泊者の満足度を向上させるEVカーシェアの推進が期待されます。そして地方自治体も重要なターゲットです。地域全体でカーボンニュートラルの目指す計画を持ち、EV普及率を上げることに着目します。
募集スケジュールは、2024年8月28日からピッチ登壇企業の募集が開始され、9月24日にはエントリーの締切があります。さらに10月10日には選考通過企業が発表され、11月21日にピッチ大会が行われる予定です。参加する企業は、NTT西日本グループが提供するアセットを活用した具体的な事業提案が求められます。
このプログラムに参加することで、様々な特典やメリットがあります。まず、NTT西日本との連携を通じて自社の事業アイデアを具体化できる機会があります。また、必要に応じた実証実験の予算が支給される可能性もあり、出資に関してはNTTドコモ・ベンチャーズが検討することもあります。
NTT西日本は、本プログラムを通じて地域の企業や自治体との連携を強化し、サステナブルな未来を共に築くことを目指しています。この機会にぜひ応募して、新しい価値を創出する仲間になりましょう。