クラレの新技術、インドのEV市場で採用
株式会社クラレ(本社:東京都千代田区、社長:川原 仁)の革新的なアンビエントライト用中間膜〈SkyViera®〉が、インドの大手自動車メーカー、マヒンドラ&マヒンドラ社の新型電気自動車「BE 6」と「XEV 9e」のパノラマサンルーフに採用されることが決まりました。この画期的な技術は、さらに進化する自動車デザインの一端を担っています。
〈SkyViera〉の特長と採用背景
〈SkyViera〉は、空間を柔らかく照らす間接照明を実現するための特殊なPVBフィルムです。従来のPVB中間膜と併用することで、優れた安全性能を保ちながら、美しい仕上がりを可能にします。この中間膜はそのデザイン性の高さと、ガラスの透明度が明瞭であることによって、パノラマサンルーフ照明においても非常に高い評価を受けました。
インドにおけるM&M社の「Heartcore Design」と呼ばれるデザイン思想には、人々の心を動す感動体験を重視する理念が込められています。このような背景から、クラレの〈SkyViera〉はM&M社の次世代SUV開発において必要不可欠な要素となりました。
さらに、今回採用されたモデルの中には、アメリカン・コミックスのダークヒーローに着想を得たユニークで限定的なエディションも含まれています。これにより、デザイン性の高い自動車が求められる市場で一際注目を集めているのです。
クラレの持続可能な取り組み
クラレはこの新技術を通じて、自動車メーカーのブランド価値を向上させると同時に、製品の差別化にも寄与しています。このような取り組みは、世界の電気自動車市場が急速に発展している中で、ますます重要な要素となっています。
今後も、クラレは持続可能で革新的な技術を追求し、他の製品分野にも応用を広げていく予定です。たとえば、〈SkyViera〉は自動車ルーフガラスだけでなく、他の部位の合わせガラスにも適用可能なため、さらなる可能性を秘めています。
マヒンドラ&マヒンドラ社について
マヒンドラ&マヒンドラ社は、インドのムンバイに本社を置く自動車メーカーで、電気自動車をはじめ、ピックアップトラックや商用車、二輪車など幅広い車種を展開しています。1945年に設立され、現在では多国籍コングロマリットであるマヒンドラ・グループの中核を成す存在となっています。
このような自動車メーカーの進化に、クラレの商品がどのように寄与していくのか、今後の動向が非常に楽しみです。