柔道の戦略構築
2024-08-16 10:45:46

鹿屋体育大学の小崎講師が提唱する柔道戦略の新たな視点

新たな戦略構築の手法



鹿屋体育大学の小崎亮輔講師が柔道競技における新たな戦略構築のための論文を発表しました。この研究は、柔道選手の競技力向上を目的とし、競技映像分析ツール「SPLYZA TEAMS」を活用しています。この記事では、研究の背景と成果を詳しく紹介します。

競技映像分析の重要性



柔道において、競技者自身の映像を分析することは、戦略の構築や競技力向上への第一歩です。しかし、これまで競技映像を用いた分析はあまり行われてきませんでした。そのため、小崎講師と小澤教授は、競技映像分析ツールを駆使して、選手の実力を可視化する試みに取り組みました。

SPLYZA TEAMSの活用



研究に使用されたSPLYZA TEAMSは、競技映像を読み込み、「タグ」機能を使って評価要素を付与するツールです。具体的には、「勝った試合の決着内容」「負けた試合の決着内容」「投げ技を仕掛けた選手」など、10のタグを設定し分析を行いました。このプロセスにより、実際の競技の最前線で何が起こっているのかをデータ化し、選手の競技力向上のヒントを得ることを目指しました。

仮説の検証



選手Aに関して、以下の3つの仮説が設定されました。
1. 選手Aは背負い投げとその準備動作に関連する小内刈りを多用している。
2. 試合の勝敗と自身の投げ技の数は関連がある。
3. 勝利した試合では背負い投げを多用している。逆に、敗退した試合では背負い投げを多用していない。

これらの仮説に基づき映像分析を行ったところ、残念ながら仮説1以外は否定されました。それでも、これにより選手がどのように技を仕掛けるべきか、さらに勝敗の要因となるどの状況で技を出すかの重要な情報が浮き彫りになりました。

競技力向上への示唆



分析の結果、賢明な結論が得られました。負けた試合での技は、組手の状態が不利であることが多く、戦略を見直す必要があることが明らかになりました。この知見は、選手自身とコーチにとって、戦術を改善する貴重な材料となるでしょう。

未来の展望



このような分析を通じて、選手自身の「イメージ」と「実際の競技との乖離」を明らかにし、的確なフィードバックを提供することが可能になります。今後、この研究が柔道界全体に普及し、さらなる競技力の向上に寄与することを期待しています。

参考情報





本研究に関するお問い合わせは、「Journal of Digital Life事務局」までどうぞ。


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会社情報

会社名
株式会社産経デジタル
住所
東京都千代田区大手町1-7-2東京サンケイビル13階
電話番号
03-3275-8632

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