ニールセンとビデオリサーチ、革新的パートナーシップ締結
2024年9月10日、東京——視聴者測定及びデータ分析のグローバルリーダーであるニールセンと、メディアデータを提供する株式会社ビデオリサーチが、日本市場向けにクロスメディア統合リーチソリューションの開発を目指して戦略的なパートナーシップを締結したことが発表された。
この協力関係は、2017年から続く両社の強固なパートナーシップを基盤にしており、日本特有のメディア環境に合わせた独自のリーチ測定手法を導入することを目的としている。両社の専門分野が融合することで、テレビ測定指標の標準を誇るビデオリサーチの専門知識とインフラ、ニールセンの先進技術とグローバルなサポートが合わさり、ビッグデータや詳細なインサイトを利用した新たなソリューションが生まれることが期待されている。
ビデオリサーチの社長である石川豊氏は、今回の提携について次のようにコメントした。「テレビ視聴率データを通じて日本のメディア業界を支えてきたビデオリサーチと、データ分析のリーダーとして知られるニールセンの協力は、広告主やメディア企業に対してより正確なデータを提供することに貢献できます。この取り組みは、テレビとデジタルの融合を促進するとともに、業界全体にプラスの影響を与えると信じています。」
ニールセンのアジアコマーシャル担当プレジデント、アルノ―・フレード氏も「日本のメディア環境が急速に変化している中で、今日の発表はタイムリーであり、業界にとっての大きな勝利につながると考えています。両社の技術的な能力と精度が組み合わさることで、日本市場のニーズに応える新たな測定基準が生まれることになります」と述べている。
メディアデータ提供の新たな一手
ニールセンは、55ヶ国以上で視聴者の行動を測定・分析しており、そのデータを基にクライアントがオーディエンスとの関係を高める手助けを行っている。一方、ビデオリサーチは1962年から日本国内でメディアデータを提供し続けており、特にテレビ視聴率調査には定評がある。今回のパートナーシップは、両社の強みを活かしながら、日本の特異なメディア環境にふさわしいデータソリューションを提供するための重要なステップである。
今後、日本の消費者がどのようにメディアを消費しているのか、そしていかにして広告主やメディア企業がそれに応じた戦略を立てるのかに、新たな洞察がもたらされることが期待されている。この提携によって、より高精度なデータ分析が実現され、広告やメディアの世界に革新が起きるだろう。両社はこの新たな関係が、日本のメディア消費習慣に一石を投じることを期待している。
お問い合わせ先
ニールセンに関するお問い合わせは、アソシエイトディレクターのダン・チャップマン氏(
[email protected])に、ビデオリサーチに関するお問い合わせは、広報部門(
[email protected])まで。両社はさらなる情報の共有とともに、この重要なプロジェクトに取り組んでいく意向を示している。