TOEFL iBT®テスト、大学入試英語評価システムに正式参加

TOEFL iBT®テストが大学入試英語成績評価システムに参加



米国の非営利団体であるEducational Testing Service(ETS)が実施するTOEFL iBT®テストが、最近発表された大学入試英語成績提供システムにおいて参加要件を満たすことが確認されました。日本の大学入試において英語力を評価する新しい方法として、TOEFL iBT®テストの重要性が高まっています。

大学入試への新しい試験基準



この取り組みは、平成26年に文部科学省が中教審の答申に基づいて進めている高大接続改革の一環であり、特に大学入学者選抜における英語の外部検定試験の活用が注目されています。従来の「読む」「聞く」の2技能評価から、これからは「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を測定する方向に進んでいます。これにより、現在の教育制度において求められる実際能力がより正確に評価されることになります。

今後、この試験が高等教育における人材育成に寄与することが期待されており、国際化が進む中で必要な英語力を持つ生徒の育成が望まれています。

4技能を統合した評価方式



TOEFL iBT®テストでは、生徒の英語理解力だけでなく、実際のコミュニケーション能力を測ることができます。特に特徴的なのは、複数の技能を統合する形式の問題がある点です。これにより、単一の技能にとどまらず、実際に言語を運用する力が試されます。

甲南大学の津田信男教授は、TOEFL iBT®テストの評価基準が確立されているため、信頼性の高い外部試験として大学入試での利用は非常に有効だと述べています。彼の意見によれば、内部で新しい4技能試験を作成することは、複雑で長期的なプロセスになるため、TOEFL iBT®テストのような試験を活用することが有効です。

APUが採用する理由



立命館アジア太平洋大学(APU)でもTOEFL iBT®テストが入学基準として採用されています。入学部長の近藤祐一教授は、TOEFL iBT®テストが国際基準を持つため、多くの生徒がこのテストを通じで国際的な英語能力を学ぶことができると述べています。特に生徒たちにとって、TOEFL iBT®テストは世界基準に触れるための重要なステップであり、それを通じて競争意識が芽生え、国際的な舞台で活躍するための準備を整える機会となります。

継続する施策と安全性の確保



文部科学省は、グローバルな舞台で活躍できる人材育成のため、さまざまな施策をこの数年間行ってきました。特に、スーパーグローバル大学に採択された大学ではTOEFL®テストの採用が盛んに行われており、生徒たちは実践的な英語スキルを磨くことができています。このような生きた英語スキルは、企業や政府のリーダーとなるためにも重要です。

また、ETSはTOEFL iBT®テストの信頼性、公平性、安全性を保つために、厳格に試験を実施しています。特に試験の採点には複数の審査員が関与し、新しい基準が確立されます。さらに、ETSは日本においても受験機会を増やすべくテスト会場を設置する努力を続けています。

まとめ



TOEFL iBT®テストは、1964年から日本で英語能力評価の権威として受け入れられ、今後もその品質が維持され続けるでしょう。今回の大学入試英語評価システムへの参加は、日本の教育改革の新たな一歩となると期待されています。TOEFL iBT®テストを受験することは、日本の生徒たちが世界で活躍するためのスキルを身に付ける重要な機会となります。教育機関や受験者は、TOEFL®の公式ウェブサイトを通じて詳細な情報を得ることができます。

会社情報

会社名
Educational Testing Service
住所
660 Rosedale Road, Princeton, NJ 08541 USAETS Corporate Headquarters
電話番号

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