定年後の働き方、リモートワークが選ばれる理由
株式会社LASSICが運営する「テレワーク・リモートワーク総合研究所」は、リモートワークと定年後の働き方に関する全国意識調査を実施しました。この調査は、20歳から65歳までの男女対象に行われ、参加者は1,004名にのぼります。その結果、約42.5%の人々が定年後には「自宅でできる仕事で体力的負担を減らしたい」と回答し、これは調査における最も多い希望内容となりました。
定年後の働き方希望について
調査結果が示すように、定年後の働き方では「自宅でできる仕事」がひとつの大きなトレンドとして浮かび上がっています。年金受給者が増える中で、体力的な負担を減らし、快適に働ける環境を求める人が多いことが分かります。特に注目すべきは、フルリモート勤務の人々の意見です。彼らの50%がこの選択肢を選び、フル出社の42.1%に比べて大きな開きがあります。
年代による視点の変化
特に60代では、その割合が70%を超え、フル出社者との差が36.2ポイントにまで広がっています。この結果は、人生100年時代を迎える中で、シニア層においても自宅勤務のニーズが高まっていることを示しています。現役の働き手としてのシニア層が在宅の選択肢を受け入れることで、より働きやすい環境を整える必要性があるでしょう。
働き方の柔軟性を求める声
また、調査では「週2〜3日だけ働く柔軟な勤務スタイルを希望する」という選択肢も目立ち、38.9%の人々がこの働き方を望んでいます。これは、定年後だけでなく、現在の働き方についても同様です。フルリモート勤務者とフル出社者の間では、週の勤務日数に柔軟性を求める志向が共通していることが確認されました。
一方で、60代で「自宅で体力的負担を減らしたい」との答えが多い中で、フル出社の人々も12.1%が「職場の理解がある」と回答しており、職場環境全体がテレワークを可能にしていることを示唆しています。
企業への提言
この調査結果は企業にとっても重要な示唆を与えます。シニア人材を活用するためには、リモートワークの制度を整えることが必要です。労働力不足が叫ばれる中で、経験者をリモートで働かせる選択肢を提供することで、今後の企業戦略が大きく変わる可能性があります。特に定年延長や再雇用の際には、通勤負担や体力的な制約を減らす環境を整えることが重要です。
個人のキャリア選択の重要性
個々のキャリア観にも大きく関わるテーマです。現在リモートワークを経験している人々にとって、その利点を最大限に活かしたキャリア形成が可能になるでしょう。より早い段階でのリモートワーク体験が、定年後のキャリア選択肢を増やす結果につながると考えられます。
まとめ
これらの調査結果は、企業、個人両方にとって重要な示唆を含んでいます。リモートワークが新たな働き方のスタンダードとなっていく中、今後もこのトピックに注目が集まることでしょう。年齢や状況に合わせた柔軟な働き方が求められる時代、リモートワークはその選択肢の一つとして、高く評価され続けることになるでしょう。