初の特殊小型船舶の無人航行試験、JMAが新たな水上技術を実証

特殊小型船舶の無人航行実証実験

一般社団法人日本マルチコプター協会（JMA）は、2024年9月2日に日本初の特殊小型船舶における遠隔操縦による無人航行の実証実験を実施しました。この実験では、水上バイクを基にした無人艇「マリンドローン」が約200メートルの範囲で安定した遠隔操作とリアルタイム映像転送を実現しました。

実証実験の目的と成果

この無人航行の実証実験は、JMAが持つ特許技術『水上監視システム（特許第7017821号）』を活用し、多様な業界での利用を目指したものです。具体的には、密漁防止や養殖管理、海上輸送、救助活動、海洋調査などにおいてマリンドローンが活躍することが期待されています。

実験では、First Person View（FPV）技術による操縦と映像の確認を行い、その結果、約200メートルにわたり、映像のリアルタイム転送が成功しました。このことにより、次世代の水上無人技術において、新たな可能性と信頼性が示されました。

マリンドローンの未来

今後、JMAは2024年10月に東京で開催予定の「危機管理産業展(RISCON TOKYO)2024」などの業界イベントに出展し、さらに多くの企業や機関への認知を広げていく方針です。特に、防衛省や消防庁などの公共機関への導入も視野に入れ、ニーズに応じたアピールを行っていきます。

未来の運用として、完全自律航行の開発も進めており、様々な自動航行プログラムとの連携により効率化を図る予定です。また、水上バイクメーカーとの協業を視野に入れた技術改良も進めています。これにより、より多彩な分野での応用が期待されています。

共同開発企業と販売代理店募集

JMAでは、マリンドローンのさらなる発展に向けて、共同開発企業の参加を募っています。共同開発に参加する企業には、マリンドローンの開発から製造、販売に至るまでの協力をお願いしております。また、販売代理店も同時に求めており、全世界に向けた製品展開を目的とした役割を担っていただきます。

このような共同作業を通じて、マリンドローンの特許技術を進化させ、水産業界に革命をもたらすことを目指しています。興味のある企業からのご連絡をお待ちしております。

JMAの理念と活動

JMAは2018年に設立され、「Sky life for everyone」をビジョンに掲げています。ドローンの普及を通じて、より安全で便利な社会を実現するため、教育や地域活性化に力を入れています。ドローンを活用した新しい地域貢献や産業の発展にも取り組んでいます。

さらなる成長を目指すJMAの活動にご注目ください。マリンドローンが水産業界や社会にどのような影響をもたらすか、これからの動向が期待されます。