冬のインフラを守る新技術「ポータブル解けルモ」の登場
北海道札幌市に本社を構える株式会社エルコムが開発した「ポータブル解けルモ」が、冬季の厳しい環境で求められる新しい融雪ソリューションとして注目されています。日本の冬は降雪量が増加し、特に異常気象が常態化している近年では、物流や公共施設での除雪作業がますます困難になっています。その中で、この新製品は外部電源や設置工事を必要せず、運ぶだけで即座に使えるという特性を持っています。
問題解決のための新アプローチ
近年、ドカ雪や人手不足により、除雪作業はますます厳しくなっています。特に店舗や公共施設では、除雪が遅れることで発生する転倒事故のリスクや、停電時のトラブルが問題視されています。こうした状況を受けて、エルコムは「すぐ使えて、確実に融雪できる装置」へのニーズが高まっていることに着目しました。
「ポータブル解けルモ」は、ガソリン発電機一体型の遠赤外線融雪装置です。燃料タンクが満タンなら、約5〜6時間連続稼働が可能。約10平方メートルの範囲を効率的に融雪できるため、軽量で移動も簡単、設置工事も必要ありません。
いざという時にも頼れる存在
キャスター付きの「ポータブル解けルモ」は、出入口や通路、搬入路などに容易に移動でき、置くだけで即融雪が開始できます。この機能は、冬季の安全対策を強化し、作業の効率を 高めるものとなります。さらに、災害時や停電時でも使用できるため、BCP(事業継続計画)対策にも役立つことが期待されています。
遠赤外線融雪技術の進化
エルコムが誇る遠赤外線融雪装置は2011年に開発がスタートし、その後、数多くの導入実績を持っています。この技術は、路面工事を必要とせず、対象物に直接熱を加えることで効率的に融雪を行うことができます。このように、必要な場所だけを的確に融雪できることから、多業種を問わず幅広く利用されています。
新たな「ポータブル解けルモ」は、常設が難しい現場や短期間の利用ニーズにも応えており、今後の冬季対策として期待が高まっています。エルコムは、冬の現場やインフラを止めず、人々の安全と暮らしを守ることを使命として、今後もより多くの技術革新を進めていく予定です。
エルコムの企業理念
株式会社エルコムは、「Improving the future〜次世代の未来をつくる」を社是に掲げ、持続可能な社会の実現を目指しています。独自の発想と技術力をもとに、環境機器や産業機械の開発・販売に取り組んでおり、最近では「ジャパンSDGsアワード特別賞」を受賞しました。これにより同社は、地域社会と連携し、持続可能な環境を構築する取り組みを推進しているのです。
「ポータブル解けルモ」の登場は、冬の厳しい環境を抱える日本に新たな可能性をもたらすことでしょう。冬のインフラを守るための一助となるこの技術は、今後の展開に注目が集まります。