大黒屋が発表したAI音声対話アバター「DAI」
株式会社大黒屋が新たに提供する「おてがるブランド買取」サービスでは、AI音声対話アバター「DAI」を導入します。このアバターは、ビデオ通話を介してブランド品の査定を行う画期的なシステムで、2024年8月15日から利用可能です。これにより、ユーザーは新しい体験を通じて、スムーズな査定が実現します。
「DAI」の特徴
「DAI」は生成AIの最新技術(GPT-4)とGoogle Voice APIを組み合わせており、従来のテキストと音声のやり取りにはもちろん、自然なビデオ対話も可能にしています。このシステムは、業界では前例のない技術革新であり、特に日本語での対応ができる点が注目されています。
ビデオ通話を通じて、査定士である「DAI」と直接会話しながら、商品を画面に映し出すことで、リアルタイムで査定額を確認することができます。これにより、利用者は気になる点をその場で質問でき、より対話的な査定プロセスが楽しめます。
サービスの流れ
1. まず、利用者は大黒屋のLINE公式アカウントを友だち追加します。
2. 次に、「おてがるブランド買取」の機能を使い、カメラで映したい商品を査定士「DAI」に見せます。
3. 「DAI」は商品情報をもとに質問をし、応答によって査定価格を算出します。
4. 最終的に提示された査定額に納得すると、買取契約を締結し、振込が行われます。
このプロセスを通じて、利用者は手軽にブランド品の査定ができるだけでなく、オークションでの落札価格に応じた還元も期待できます。
技術の裏側
大黒屋の「DAI」は、従来のビデオ通話アバターとは異なり、ユーザーの音声を認識し、それに基づいてテキスト生成と動画生成を同時に行う能力を持っています。これにより、ユーザーとのコミュニケーションがよりスムーズになり、査定がより身近なものとなっています。
特に大黒屋では、約8年前からAIを用いた査定技術を開発しており、今回のアバターの導入はその集大成とも言えます。これまでに集めたデータやノウハウを基に、AIは高精度で商品を特定し、最適な査定ができるようになっています。
実店舗でも体験可能
大黒屋仙台パルコ店では、「DAI」を試験的に設置しており、来店者は実際にアバターとの対話を通じて査定を体験することができます。これにより、大黒屋はオンラインとオフラインのエクスペリエンスを融合させ、顧客に新たな購買体験を提供することを目指しています。
将来への展望
大黒屋の代表取締役社長、小川浩平氏は、AI音声対話アバターの開発が中古ブランド品市場に与える影響について次のように述べています。「この技術を通じて、我々は新しい買い取り方式と顧客との接点を確立し、さらなるサービスの拡張を目指します。」
このように、大黒屋は今後もAI技術の進化に注力し、顧客満足度の向上を図っていく方針です。これからのブランド品査定サービスにおいて、「DAI」が果たす役割はますます重要になっていくことでしょう。