第3回「津島復興会議」の開催概要
2025年11月3日、福島県浪江町の「つしま活性化センター」にて、第3回「津島復興会議」が開催されます。この会議では、復興庁第3期復興・創生計画の一環として提案されている「森林整備」に焦点を当て、その重要性と住民主体の復興のあり方について議論が行われます。
会議の目的と背景
東日本大震災から年月が経過する一方で、福島県における復興の道筋は未だ不透明な部分が多くあります。政府が6月に発表した「第14次提言」では、「区域から個人へ」という新たな方針が示されています。これにより、放射線量の管理を住民自身に委ね、森林整備を自由に行うことが推奨されています。会議ではこれらの方針を受け、津島地区の復興に向けた具体的な施策を住民と共に考えていくことが目的です。
プログラムの詳細
会議は2部構成で行われます。第一部は、飯舘村で14年間放射能測定を続けてきた伊藤延由氏を講師に迎え、「原発事故の実像・飯舘村の場合」と題した講演が行われます。伊藤氏は、飯舘村における放射線の影響と地域の実状について貴重な知見を提供します。
第二部では、復興庁の計画に基づく「森林整備」とは何かについて、一般社団法人ヒューマニタリアン・サポーツの代表、木村真三氏が解説します。重要なのは、森林整備が単なる管理活動に留まらず、地域住民が山の恵みを享受するための手段であり、その意義を地域住民と共に考えることです。また、参加者との質疑応答を通じて意見交換を行い、行政主導ではなく、住民主体の復興を進めるための方策を共に模索します。
参加方法と会場の詳細
開催日は2025年11月3日、時間は13:00から16:00まで。会場は浪江町津島支所会議室で、参加費は無料となっています。参加には事前の申し込みは不要ですが、定員は約50名程度と限られていますので、興味のある方は早めの来場をお勧めします。
復興の鍵を握るのは個々の行動
この会議は、単なる情報提供の場ではなく、参加者同士の意見交換や、地域の将来を共に考えるための重要な機会となります。復興の進展には、住民ひとりひとりの理解と積極的な行動が必要です。関心を持つ皆さんにとって、参加することで得られる気づきや学びは非常に大きなものとなるでしょう。
伊藤延由氏と木村真三氏のプロフィール
伊藤延由氏
82歳の伊藤氏は、2010年に飯舘村に移住し、農業研修を受けながらその後の行政施策の中でも能動的に地域の放射線測定を行ってきました。事故後も村に戻り、情報発信を続けながら地域の健康と未来を守る活動を行っています。
木村真三氏
放射線衛生学者であり、獨協医科大学の准教授を務める木村氏は、長年にわたって放射線の影響について研究を行ってきました。彼は、現地住民の健康を守るために尽力しており、会議の進行役として参加者との意見交流をサポートします。
復興の道筋を共に考える第3回「津島復興会議」に参加して、福島の未来を明るくするための第一歩を踏み出しましょう!