京都精華大学とタキイ種苗が協力した楽しいボードゲームが登場

タキイ種苗と京都精華大学の新ボードゲーム

京都精華大学のプロダクトデザイン学科とタキイ種苗株式会社は、共同で新しいプロジェクト「種まく×未来」に取り組み、Z世代向けのボードゲーム「farmer life ふぁーまーらいふ」を開発しました。このゲームは野菜を種から育て販売するまでの過程を楽しみながら学ぶことができる知育玩具です。この取り組みは、園芸に興味を持つきっかけを提供することを目的としています。

ボードゲーム「farmer life ふぁーまーらいふ」

このボードゲームは、サイコロの振り方やコマを進める仕組みを利用して、プレイヤーが野菜を育てていく様子を模しています。2~4人がプレイ可能で、対象年齢は8歳以上。ゲーム中、プレイヤーは「種」から始まり「芽」「花」と育て、最終的には「青果」として収穫するまでの全過程を体験します。

育成には水やり、草刈りなどの作業を行う必要があり、プレイヤーはそれらを通じて野菜の栽培に必要な知識を得ることができます。一方、遅霜や猛暑、害獣といったイベントが発生することもあり、現実世界の栽培条件を反映したゲーム性が楽しめます。

ゲームのクライマックスには「マーケット」という特別なイベントがあり、収穫した野菜を販売し、お金に換えることが出来ます。この価格は出荷量によって変動し、大人も戦略を練りながら楽しむことができる仕掛けになっています。

開発の背景

開発した学生は、園芸の経験が浅い人にとって、実際に野菜を育てることは知識や技術が必要でハードルが高いと感じました。そこで、手軽に野菜の栽培を学ぶことができるボードゲームを考案し、楽しむことを通じて野菜に対する興味を高めたいと考えました。

「私たちのボードゲームによって、園芸に対する知識や理解が進むことを願っています。多くの方がこのゲームで楽しく学び、野菜を好きになるきっかけとなれば嬉しいです」と制作に関わった学生は語ります。