新会長若林正清氏が日本の社労士界に変革の未来を切り開く
全国社会保険労務士会連合会が、6月30日にパレスホテル東京で開催した令和7年度通常総会で、若林正清氏(67歳)が新会長に選出されました。前日に行われた会長選挙で、三重県社会保険労務士会から推薦された彼の就任に注目が集まっています。
若林会長の所信表明
若林会長は就任に際し、自身のビジョンを明らかにしました。それは「変革の時代を乗り越え、未来を共に創造する」というテーマのもと、全国46,000人の会員が自信と誇りを持って活動できる社労士の未来を目指すというものです。特に彼の所信は3つの柱で構成されています。
1. 環境変化への対応と新たな価値創造
若林会長は、生成AIの急速な進化に触れ、これが業務の進め方や社会全体に与える影響について言及をしました。当社労士は、従来の枠にとらわれることなく「夢のある未来」を描くことが重要であり、この新たな環境の中でも価値を創出できるよう努めると語っています。具体的には、外部の有識者を迎えた研究チームを組織し、社労士の役割を強化するとともに、労務監査やビジネス、人権関連の業務を新たな重要なテーマと位置づけ、資格の社会的評価の向上を目指します。
2. 社会貢献の拡大
労働力人口が減少する今、社労士の存在はこれまで以上に重要視されています。若林会長は、社会課題に関する情報発信を強化することで、我が国の経済成長と国民生活の向上に貢献し、社労士の社会的地位を向上させる考えを示しました。さらに、行政機関や経済団体、メディアとの連携を強化し、社労士のプレゼンスを高めることで、より一層の社会貢献を目指します。
3. 会員の活躍を支援
地域活性化が求められる中で、全国の会員一人ひとりが誇りを持って活動できるよう、地域特性を考慮した施策を進めていくことが明言されました。また、労働法や人事労務に関する全国規模での研修充実も図る計画です。
若林正清会長のプロフィール
若林会長は、昭和32年10月21日生まれで、昭和58年に社労士としてデビューしました。三重県社会保険労務士会では数々の役職を歴任し、平成24年から令和5年まで会長を務めていました。その後名誉会長に就任し、全国社会保険労務士会連合会でも長年にわたりリーダーシップを発揮してきました。
若林会長の就任によって、社労士業界での新たな取り組みや価値創造が期待される中、全国の会員が一丸となり、未来に向けて共に歩んでいくことが求められています。彼の言葉にあるように、社労士は社会から強く求められる存在であり続ける必要があります。今後の活動にも目が離せません。